長い時間の中で、
常に意識していた事の中に
社会に戻った時の姿です。
どんな社会人になって欲しいか。
つねに念頭にありました。
当時、
学校に行かなくなると
小児科に入院したりしていました。
朝、お腹が痛くなったり、
頭痛がしたりするからです。
私が
受診しました。
本人の症状を話して、
お医者さんが、
「連れてきた方がいいですよ。」
の、判断なら、通院するつもりでした。
医学的治療が必要なら
治療するつもりでした。
医師の判断は、
「薬は、必要ないでしょう。何をして過ごしていますか?」
「本を読んでいます」
「読みたがる本を、いっぱい買って、読ませてやってください。
私もねぇ。何もしたくない時があってねぇ。本ばっかり読んでましたよ。」
問診は、あっけないものでした。
さんざん悩んで、いろんな心配をして、誰にも知られないように
こっそり、予約して、おっかなびっくり
お医者さんの前に座ったのに。
そのまま、本屋さんに飛び込みました。
題名は、忘れましたが、医師がお薦めの本を買って帰りました。
医学的治療が必要かどうかは、素人判断ではありません。
医学的治療が必要なら治療するつまりでした。
たまたま、必要がなかっただけの事です。
それも、かなり早い段階で、医師に、相談に行きました。
そして、思いました。
育てたのは、私です。
そして、家族です。
本人には、何の落ち度もありません。
必ず、社会に戻したい。
どんなに時間がかかっても、本人の納得した形で社会に出て欲しい。
それまで、どんなことがあっても、見守ろう。
そう思っての、こんにちです。