帰宅した娘を抱き締めた時、いわゆる『家庭の匂い』とは違う香りがすることに気づいたのはいつの頃だったか。

温かくて、優しい匂い。
洗濯物?お布団?そのような感じの。
甘ーくて、ふわふわ。
それは保育園の匂いです。

そのことを実感したときふと
『ああ、娘は“保育園のReiちゃん”なんだなー』と思ったものです。
だって家庭にいるより保育園にいる時間の方が長いんですもの。

その事が少しだけ切ないような気持ちにさせるときもありました。でも微笑ましくも思えるのは、愛情いっぱいに育ててもらえているのがわかるから。

親だから、わかります。
子供の成長をみて、わかるものです。
保育園の先生方がどんなに愛を注いでくれているのか。

そして。
最近特に実感するのは、Reiはどうやらお友達からもいっぱいいっぱい愛情をもらっているようです。

あるとき、夕方(というか夜)にお迎えに行くと保育園の駐輪所で帰り際の小さな男の子や女の子に
『Reiちゃんのママだー』
『Reiちゃんのママ、ばいばーい』
と声をかけられるようになりました。

全然面識もないし名乗ったことのないのになんでかなーと、ずっと思っていました。もちろんReiも連れていないのに。その子達は、どうやら延長保育を利用しているため娘のことを知っているようでした。(延長保育は全ての年齢の子供たちが同じフロアで過ごします)それで私を覚えているなんて!すごい観察力なのです。

それからというもの。
ワタシが玄関に現れると、それに気づいた年上の子が『Reiちゃんのママがきたよー』と教室まで駆けて教えにいってくれたり。帰り際には『Reiちゃんばいばい。またね』と頭をなでなで&ハグ。

延長保育の時間帯では娘が最年少なため、まるで末っ子のように皆が可愛がってくれているようで。それは長女として生まれた娘には得難い経験なのです。本当にありがたいことです。

それだけじゃなく、子供たちがそうだからか彼らの親御さんまで娘の名前を覚えていてくれ、(私は全く面識がないママも)Reiちゃんバイバイと言って頭を撫でていきます。きっと、いままでもずっとそうだったのかもしれません。最近お迎え時間がいつもより10分早く行けるようになって、気づいたことです。Reiにはお友達がいっぱいなのでした。

おかげで娘は自分よりお姉さんお兄さんとも物怖じせず一緒に遊べますし、人懐っこく育ちました。人見知りの私にはうらやましいかぎりです。

そうそう、まれに夫がお迎えにいくと
『今日はパパなんだね』と子供たちに声をかけられて驚くそうです。もちろんReiの父親だなんて名乗ってないのに、ちゃんとReiを呼んできてくれる。なんでわかるのかな?

そういえば娘は歩き始めた頃、児童館でよく年上の女の子に誘拐(笑)されてたなーとか思い出しました。花見にいった先で見知らぬ小学生に突然拐われていったことも…。(さすがに焦りました)そういう属性?

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