紅葉最盛期の丹沢へ。
今回は男女2人ずつの4人です。みんなそこそこの登山経験者。

丹沢は神奈川県の西部に位置する、都心から1番近い百名山。新宿から電車とバスを乗り継いで1時間半もあれば登山口にたどり着ける。夏は暑いと思うけど、冬場も軽アイゼン程度で登れる、シーズンの長い山。

ただ、最も短いルートでもコースタイムは8時間にも及ぶ。休憩入れたら9時間は見ないといけない。
手前の塔ノ岳山頂が開けていて眺望も良いのでそこまでで引き返す人のほうが多いようだ。
丹沢山系に目を広げると他にもピークはたくさんあって、トレイルランナーも多い。バリエーション豊かな山と言えるだろう。


4:00
埼玉の家を出発

5:00
友人ピックアップ@上北沢

6:30
登山口の入口となる秦野戸川公園到着。
公園の西側、県道706号線沿いに渋沢駅からのバスが停まるバス停があり、そこから登山口へと上がっていける。

公園の駐車場は8時にならねば開かず、道路を挟んで向かい側のコインパーキングはすでに満車。
途方に暮れかけたところで山側に目を向けて見ると駐車場ののぼりが上がっている。ひとまず車を動かしてみる。田舎によくある民家の広い庭先を駐車場利用しているようなところ。だがしかしそちらもちょうど最後の一台が埋まってしまったところ。
おーまいがー。
すると誘導していたおばちゃんが、
もう少し上に行ったら停められるよ!
いえあー!!
迷わず直進。
大倉山の家
という宿泊施設に停めさせてもらえた。1日500円。泊まるわけでもないのに太っ腹です。
ものの15分でこちらも埋まる。
すごいな紅葉の丹沢。

電車利用の女子お2人を待ちながら身支度を整える。近くにコンビニはない。秦野駅方面から川沿いに上がってくる途中にファミマがあったかな。でもトイレは外だけど貸してくれるし、自販機もある。十分十分。

7:15
お2人合流。

7:30
あいさつもそこそこに、出発。

登りはじめしばらくはアスファルト道をゆく。すぐに森の中へ。
足元は岩とまでは言わないくらいの石ころが敷き詰められたような道。
まだまだ傾斜は緩やかだ。
快調なペースで進む。寒かった身体も徐々に温まる。
15分ほど歩いて開けたところに小屋を発見!
しかしまだ開いてない。もう小屋シーズンは終わっちゃったのかな?いやいや、紅葉最盛期じゃん!まだ早いからかなー。(観音茶屋)
ベンチに一旦荷物を置いて上着を脱ぐ。
止まると寒いからとまたすぐに歩き始める。快調なペースだ。

しばらく道の様子は変わらず。森の中を進む。また15分やそこらで次の山小屋。(見晴茶屋)
ちょっと開けて振り向けば上り始めた朝日が湘南の海に乱反射して眩しい。山から海が見えるこの感覚、好きだなあ。
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この辺りから登ってはなだらか、また登ってはまたなだらかと、ダウンはしないまでも抑揚のある道筋が続くようになる。これがトレイルランナーの集まる所以か。
ちょっと走りたい笑

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と、思ったのも束の間。徐々に急勾配の登り階段が姿を現してきて息が切れる。ここからはもう延々と階段モード。単調に登って行く道はバカ尾根とも呼ばれる。

登りモードに入ってしばらくしたところで第3の山小屋。(駒止茶屋)
一旦荷物を下ろして息を整える。
ここでも先陣を切るお姉さん。女性にここまで引っ張ってもらったのは初めてですw快調なペースだ。

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登りは続くよどこまでも。
紅葉も、もう一声というところではあるが、残った緑もまたいい具合にグラデーションになっている。

もみじのトンネルを抜けた先に次の小屋。ここまででスタートから1時間半。(堀山の家)快調なペースだ。
すごく親切な頻度で小屋が配置されていていい感じ。
ここで初めて尾根の西側が切れて眺望を得る。そびえる富士山。雪をまとった様はやはり美しい。

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それにしても周りに登山客が多いこと多いこと。富士山以外で山にこんだけ人が集まっているのは初めて見たかも。
抜きつ抜かれつを繰り返しながら、周りの方ともちょっとした会話を楽しみながら、着実に歩を進めていく。

もうそろそろ階段お腹いっぱいよ、というところで森が切れて一気に視界が開ける。富士山、煙をあげる箱根、太平洋には伊豆大島、江ノ島や湘南の街並み。南向きの斜面は非常に明るくていい景色。夏だったらウソみたいに暑いだろうなこりゃ。

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そうは言っても冬でも登りはしんどい。
ここの区間は山小屋がちと遠い。戸沢方面からの合流を経て堀山の家から1時間ほど、山頂までの道のりでは最後の山小屋。(花立山荘)

ここからは登りが緩まり、稜線に出ていることを感じさせられる。最近稜線がすごく好き。稜線フェチ。眺めに加えて走り出したくなる安定した道。

霜が溶けてグチャグチャになった道をどうにか進み、また階段を越えて、辿り着く塔ノ岳山頂。ここまででスタートからちょうど3時間。かなり快調なペースだ。
朝早くから動いていたし、360度広がる眺望、真っ青な空を前に我々は為す術もなくメシへ。
かなり人は多いが、山頂の広さもなかなかのもの。腰を下ろすスペースもしっかり確保できる。

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小一時間ほどの休憩を経て丹沢山を目指して動き出す。
塔ノ岳山頂は風が抜けて寒かったが、稜線を歩き始めると途端に穏やかさを取り戻す。
稜線だけに緩やかな道のりかと思いきや、いきなり一気に急な下り。足元は悪くてちょっと危険。
そしてさらに危険なのが道の細さ。ちょっと足を滑らせようものなら崖へまっさかさま。すれ違いも気を使う。

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1時間ほど稜線を進んで12:30に丹沢山頂到着。
なかなかのロングコースで登り応えのある山行でした。
山頂は塔ノ岳ほどの広さも眺望もないけど、大きな山小屋と周囲に人が程よく溢れて和やかな雰囲気。

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登頂の余韻もそこそこに下山の途へ。
塔ノ岳まで戻るとそこから先は下山渋滞。人多いなー。交わしながら進み下山完了は16:30。
休憩も含めてトータル9時間ジャスト。いやー歩いた歩いた。
百名山へのこだわりがなければ、塔ノ岳までで十分かな、って感じ。

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下山後は近くに銭湯が数箇所かあります。小田急線で3駅ほど都心方面に戻ると鶴巻温泉という温泉街もあり。我々は車で東海大学に程近いさざんかの湯というスーパー銭湯へ。広いし快適でした!

今シーズンの登山はこれにて終了。
来シーズンも関東近郊と東北の百名山を中心に攻めて参ります!!
11/20-23の4日間で南三陸旅行してきました。
震災から4年半が経ちました。たくましく、元気に生きる町の人々の様子が少しでも伝われば幸いです。

木曜夜 車で埼玉発
↓5時間半
金曜朝南三陸着
☆ちょこっと(カフェ)でランチ・ディナーのお手伝い
ランチスープ作り、メレンゲ泡立て、夜のおつまみ作り、配膳、洗い物

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久々に厨房立ってサービスやって、めちゃくちゃ楽しかった。教えてもらいながら料理作って、レパートリー増えた!
青梗菜としめじのバター炒め
トマトのオーブン焼き
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作って、
クレームブリュレのレシピ頂いてきました♡
飲食やりたいなーやっぱり。
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なんか作ってーって言われてささっと一品作れるようなレパートリーとスキルを身に付けよう。
土曜
☆牡蠣剥き
水揚げしてきた牡蠣を専用ナイフで開いて剥き身に。たくさん剥いた!そして食べたw剥きたてほやほやの牡蠣、マジ贅沢。プリプリでおいしかったー。
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【牡蠣の剥き方】
2枚の貝のうち丸いほうを下に、平らなほうを上に向けてセット。貝を台の上に置いてナイフを持たない手で上から押さえつけるようにして固定する。
2枚の貝が合わさる先端のほうから(根元を時計の12時と見立てると6時の位置から)ナイフを刺し入れ、上側の貝にくっついている身を剥がします。
この時、ナイフを動かすというより貝をスライドさせてあげるようなイメージで。(6時の位置に刺さったナイフを35分を指すように動かしてあげる。)
力づくで開くのではなく、貝にくっついている身が剥がれたら勝手に貝は開きます。
ナイフを刺す時に力がいるんだけど、力みすぎて滑って逆手にナイフが刺さりそうなのが危ない。
ナイフを刺す位置が悪いと牡蠣の身にも刺さってしまって傷がつく。
なかなか繊細で難しい手間のかかる作業です。でも自分で開いた牡蠣はおいしい( ^ω^ )
☆森で枯木の伐採
南三陸は海だけじゃない。入り組んだリアスの沿岸部には森林資源も豊富に蓄えられている。この森が海でプランクトンを育て、水産資源を育てる。
ただ、そうは言っても森の手入れは必要だし、程よく森林資源も活用していきましょうということで。
切り落としたマツの枝葉をナタやオノで落としてトラックで運びやすいサイズにカットしてあげる。
倒れた木は危なくないのでチェーンソーも使ってみる。久々。木目に対してまっすぐ刃を入れてあげないとうまく切れない。意外と難しい。
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☆学生たちと語り部拝聴
森の作業を一緒にやった学生たちとともに町の起業家さんから震災発生時とその後の生活についてお話を伺いました。
主に町内で取れたり加工されたりしている海産物をまとめてパック詰めして全国へお届けする事業をされています。
起業家さんなんて言っちゃうと俺が照れくさくなるくらい普段から仲良くしてもらってる母ちゃんなんだけど、避難時に津波に飲み込まれてしまう人を見たトラウマ、全てを飲み込んだ海に戻って仕事することの苦しみ、プライバシーもへったくれもない仮設住宅での生活、ほんとにたくさんの辛い思いを抱えながらここまで歩んできた、そしてこれからも歩んでいくのだと実感した。これまでにも当時の話を聞く機会はあったし、震災後1ヶ月からは俺もこの目で同じ様子を見てきた。でもやっぱりここで暮らす人たちの思いは違う。重みがある。
所詮外部からの人間は戻る場所があるわけで、ここで生活してきた、これからもここで生活していく人とは覚悟が全く違う。うまくいかなくても帰る場所はこの町しかない。俺だって自然がたくさんあって、食べ物にも恵まれていて、地元の人たちもほんとに親切にしてくれて移住しておいでよとまで言ってくれる、自分にとっても取り組んでみたい課題が見える、そんなこの町が好きで、でも目先の軽い気持ちで、何も持っていない自分が簡単に移住なんてできない。覚悟はできていない。
移住するかどうかは別にして、町の人たちに、
俺はこんなことができるから困ったら言ってね!安くしとくよ!そうだなー、毎日イクラ食わせてくれたらいいよ♪
とか胸張って言えるくらいの仕事ができるようにならないと。
なんてことを考えながら少しでも学生たちに母ちゃんの気持ちや経験が伝わるといいなあと思い、横からちょこちょこ口出ししてた。
☆民宿で配膳手伝い
南三陸町のお宿はどこも揃ってメシがすごいw旬の魚介類がフルコースのように食卓へ並ぶ。刺身、焼き物、煮付、鍋、酢〆、ご飯、汁物。たまらんなー。食べて欲しいなー。
料理運び、付け合わせ作ったり、盛り付けしたり、ちょこちょこ手伝ってはたんまりメシを頂くw
☆養殖帆立の耳刺し
メシの勢いのままに民宿の父ちゃんと酒を飲んだものの、こちらの作業午前1時起きで向かわねばなりません。2時間ほど仮眠を取って真夜中の浜へ。
なんでそんな時間から?と申しますと、帆立の稚貝をロープに吊るして海へ投げ込んで育てる養殖の方式なわけなんですが、その稚貝が生産地の北海道からトラックで届くのがその時間なんですよね。仮死状態の稚貝が乾燥しないうちにロープに括り付けなければならんので、時間との戦い。

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【帆立の耳刺し】
帆立の貝にドリルで穴をあけます。
もしかしたら地域によっては穴の場所が違うかもしれないけど、自分がやったのは、帆立の身がついてるほう(2枚の貝のうち色が濃いほう)が若干だけど大きな貝なので、そうじゃないほうの貝を上向きにして、ちょこっとだけ下の貝が上の貝からはみ出しているとこを目がけてドリルを刺すやり方。このはみ出している部分が帆立の耳っぽいから耳刺しと呼んでいます。
一定の速さで動き続けるドリルに貝を突っ込んでいくこの作業、さながら一定の範囲で行ったり来たりするノコノコを踏みつけるマリオの気分。
穴が開いたらあらかじめトラロープのような素材のヒモにヘアピンみたいなピンを一定間隔でさしておいたものに貝を通していきます。針の穴に糸を通すよりは難しくないけど、夜中に手袋つけてやる作業なのでなかなかの難易度。

全ての稚貝をピンに刺したら船へ運び養殖漁場でいかだに吊るします。
稚貝がついた大量のロープを等間隔で吊るしていく作業もなかなかに大変。ロープ結びちゃんと覚えよう。ずっと下向いて作業するから船酔いする人は無理だこれ。
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なんせ、量も多いから下手すると12時間とかかかっちゃう。
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このカゴが60個ある。今回は人がたくさんいたけど、浜によっては4人くらいでこの量こなすんだとか。


漁業ってでっかい網でガサーっと大量の魚取ってくるみたいな大味なイメージがあったけど、牡蠣剥きも同じですごく細かい作業もたくさんあるんだなーと。

そして稚貝が届くのはその生産地の都合でぶっちゃけいつになるかわからない。こちらは時化ていたとしても稚貝が届いちゃったらもう作業するしかない。結構しんどい。
一緒に作業した民宿の父ちゃんは、これが一番大変って言ってた。

帆立や牡蠣がそれはそれはいい値段するのがよくわかった。まあ、正直都会のオイスターバーとかで食べる気は一切しないけどw南三陸ならこんなに美味い牡蠣たくさん食べられるし。
☆ひとしきり人に会って残りの2日間を過ごす
帆立終わったら日曜日の朝9時。
朝ごはん頂いて一眠り。そっからは挨拶まわりでしばしリラックスタイムを過ごして1日を終え、最終日。久々に山側をドライブしたり、今まで知らなかったカフェに入ってみたり、ほんとに魅力たっぷりの町だなあ。これからどんな姿に変わっていくんだろう。楽しみで仕方ない。
そしてこの時期最大の楽しみ、イクラ丼を作ってもらったところで今回の旅終了!お土産もたんまりもらっちゃってありがとうございました( ^ω^ )
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南三陸に来るといつも思うのが家族とか、親戚とか、近所付き合いとか、今の言葉にすればコミュニティって一言で片付けられてしまう、でもなんかそんな簡単じゃなくて、支え合い、しがらみが入り混じり、身近な人たちの顔がいつでも見れる、プライバシーはちょっと守られない、仕事の上でも関わりを持つ、良し悪しはあるけど、そんな関係性がなんかうらやましく思えてならない。特に今回牡蠣や帆立の作業は、ほとんどどこも夫婦でやってて、それがどうしようもなく愛おしく感じられて。互いが互いの全てを理解して(そんなことはないんだと思うけど、そういう風に見えて)、尊重しあいながら阿吽の呼吸で仕事をしている様がなんともたまらないんです。
夫婦だからっていつでも一緒にいなくたっていいけど、そんな絆のようなものが垣間見える瞬間がすごく良かった。
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ここまで長々とした文章を読んでくれた方ならきっと南三陸に興味を持ってくれたはず。
是非ね、一緒に行ってみませんか?
船乗ってみたい、漁業体験してみたい、美味い魚介類食べたい、今の様子を知りたい、自然に触れたい、町の人に話聞いてみたい、よくわからんけど興味ある・・・
きっかけはなんでもよくて、興味さえあればアクション起こしてみましょ。
いろんな心配事はしっかりクリアするから、よかったら声かけてください。
車でアテンドするし、宿も取れるし、ぜひ!待ってます!!



晩秋の北関東3連発第2弾は上州赤城山です!
今回はオヤジと一緒に。盆休み以来、2度目の親子登山です。
山初心者のオヤジを富士山に連れて登るのが当面の親子登山における目標。
今日は下調べでそこそこ急登があるようなので赤城山をチョイス!

朝はゆっくり8時に家を出て、10時には登山口と駐車場のある赤城神社に到着。参拝客の方も停める駐車場だけど、まだ余裕あり。3ヶ所くらい駐車場があるから、午前中のうちは一杯にはならないかな、といった感じ。
今回歩いたルートを逆走するのでも良ければ手前の土産物屋街にもっと大きな駐車場あり。トイレもあるし、お店も多い。ただ、お店は観光客向けなので行動食を手に入れられるかは不透明。
なんにせよ、登山口はそこそこ賑わっていて駐車場やトイレの心配もない、割と安心な場所です。

のんびりと支度を整えて、10時半に出発。登山口は大沼を取り囲む自動車道路脇にある。登山口の直下にも駐車場あり。

さて登山スタートとともに急登が早速襲いかかってくる。岩の急登でなおかつ湿っている(何日も雨降ってないと思うんだけど)ので滑らぬよう気をつけて歩を進める。

森の中を進むが、時期的にもすでに葉が落ちており、暗い印象はない。たまに振り返ると眼下に大沼や駐車場の姿が木々の間から見える。どれくらい歩いてきたのか励みになる感じだ。

20分程度歩くと展望スポット猫岩に到着。この時点で遠く富士山まで見えることもあるとか。
車で標高を稼げるのはやっぱり楽だw広く赤城山を指すのであれば独立峰だから周りを遮るものは確かにない。



広く赤城山を指す、というのは赤城山という山自体は存在しないからだ。大昔に噴火があり、いわゆる赤城山と呼ばれる独立峰が形成されるとともに、その広大な独立峰の上に複数のピークが形成された。これらをひっくるめて赤城山と呼んでいる。
今、登っているのはそのピークたちの最高峰・黒檜山とお隣さん・駒ヶ岳だ。

ふもとの大沼は赤城山の火口だったと言われている。冬には分厚い氷が張るため、ワカサギ釣りのスポットとしても有名だ。そんな感じでちょっとした観光地になっている。

話が脱線しましたが、たった20分程度歩けばなかなかの眺望に出会える山も多くは無いというとこですな。

まだまだ続く急登。山頂までずっとこんな感じ。まあまあきつい。汗もかく。気温は10度あるかどうか、といったところだけどオヤジは半袖だ。
先週の極寒がトラウマだった僕にはこの穏やかな日差しがなんとも心地よく感じられる。

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単調な岩歩きに早くも飽きが来始めた登山開始から1時間頃。分岐が。

黒檜山山頂⇔駒ヶ岳

稜線に出た。早い。


もうちょっとで山頂だと思ってもう一度歩き始めてから数分も経たぬうちに、

え、もう山頂かよ。

いやまあ下調べの段階でわかってはいたけど、1時間で山頂ついちゃうってすごい。標高差は約600m。1時間で登るにはまあそこそこ急か。

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山頂は標があるポイントとちょっと奥まって下ったところにある展望台と、それぞれちょっとした広場があって休めるようになっている。
この日はシニアの団体が多く、なんとも賑やか。
隣の人から谷川岳があれで、隣が武尊山、尾瀬も見えるよ、なんて教えてもらいながらコーヒーブレイク。
身体は暑いが、空気は冷たい。熱いコーヒーが心地よい。

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ちょっと休んでからもと来た道を戻る。稜線の分岐からはもと来た道ではなく駒ヶ岳方面へ。
ここからは下りには木道が整備され、登りもそれほど急ではない稜線を歩く。さながらハイキング気分。
俺は景色や道の様子を写真に収めながら歩く。オヤジは淡々といいペースで歩く。ほんとに元気だ。

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アップダウンをいくつかやり過ごしたくらい、と思っていたけど、だいぶ下ったようで振り返ると黒檜山のピークがかなりの高さに見える。写真やオヤジの姿に夢中になっている間にそこそこ歩いていたみたいだ。

黒檜山頂を出てからかれこれ30分ほどで駒ヶ岳山頂に到着。ここは狭い山頂だけど、やっぱり人は多い。眺望はそう良くないのでさっさと後にして下山。


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さらに木道の道をゆく。
さながら尾瀬の湿原にも似た景色を進む。反して渇いた空気が心地よい。
広くはない道だけど、それほど人は多くなく、快調に歩を進める。
単独行のおっちゃん1人を追い抜くのに若干苦労しながら、それでもやっぱりオヤジはサクサクと進んでいく。今度はもうちょっと長時間の山行に連れて行こう。冬の間に体力つけさせなきゃいかんな。

覚満淵方面と大沼駐車場方面の分岐にたどり着き、尋ねる。
どっち行く?
ちょっと迷ったようだけど、
もう満足。降りよう。
との答え。
否定することもなく分岐を右へ。全然物足りないくらいだけど、今日はオヤジが主役。無理矢理連れて行って山の楽しさを見失ってしまっても困る。

大沼駐車場方面への下山路はよく整備されて階段が置かれている。やはり淡々と進む。
分岐から20分とたたずに車道へ出る。
そこから赤城神社の駐車場へ戻ることになるのだが、途中観光客向けのレストハウス等が並ぶ場所。ちゃんと休憩も取らずに歩んで来て腹も減ったので昼食を頂くことに。
ここまでで登山開始から3時間弱。なんとも手頃な山だ。

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名物という切込うどんを食し、赤城神社を横目に車まで戻って山行完了!

そういえば前回の大菩薩嶺では購入していた百名山バッジ。
今回は買わないのかと問いたところ、
きりがなくなる。
との答え。まあ、ほんとに俺はオヤジの血を引いているんだなと。百名山12座目になるけど、未だに買ったことがない。理由も同じだ。何かしら記録は残したいけど、それは必ずしも形じゃなくてもいい。一緒に歩いた人との思い出話や、こういう文章、写真、自分の力で残せるものだってたくさんあるから。お金出してもバッジはいつか失くしてしまうような気がして。置いとくとこなくなるし。


オヤジにとってはそれ相応の急登を攻め、時間は短いけどしっかりと百名山を歩き切り、また少しは自信がついた登山になったのではなかろうか。
次はもうちょい長い時間を要する山行に連れ出そうかな。