3月お彼岸の見通しについて(なにわ花いちばより) | えふこんスタッフはいつも元気です!!

えふこんスタッフはいつも元気です!!

大阪鶴見花卉市場の仲卸です。
切花のWEB専門卸で、専門輸送業者を使いお客様のお店までお花を配達します。
エフコンスタッフが日々の出来事やお花の紹介、その他いろいろとBLOGにアップします。
覗いてみて下さい。

3月お彼岸の見通しについて (3/2時点)

お彼岸に向けて、各品目の見通しをお伝えします。


【菊類】

<輪菊>

沖縄方面は黄菊中心に現在のところ順調です。

愛知・大分など内地産地については、産地により異なるが、2日~1週間程度遅れ気味。愛知県産を中心に下位等級については各市場より注文も多く入っており、流通量は少なめの予想です。

中国産に関しては、さびの出ている産地が多く、前年と比べてもやや抑えられた数量となりそうです。


<スプレーキク>

鹿児島県離島産については、生育は順調だが、前年と比べても各市場からの注文が非常に多く、注文対応も難しそう。和歌山県・愛知県などは、重油の高騰もあり、作付け量は前年の8割程度。

マレーシアなど輸入に関しては、ぜんざいのところ潤沢だが、小菊や国産スプレーキクの状況に影響を受けやすいため数量は変化見込みです。


<小菊>

沖縄方面中心となりますが、全体的には前進気味です。これから1週間の天候にも影響されるが、後半は白がやや品薄となる見込みです。



【ユリ類】

<OHユリ>

高知、徳島など四国管内中心に出荷は潤沢と思われるが、2月の低温の影響もあるので遅れが少し懸念される。


<鉄砲ユリ>

今年は球根の状態が良くなく、高知・鹿児島ともに出荷は少なめ。特に3輪以上の上位等級の出荷が極端に少ないと思われる。1輪は比較的潤沢。


<透かし、LAユリ>

2月の低温の影響で、やや遅れ気味。3月の中旬頃から出荷は増加予定。埼玉県中心の出荷になる。黄色系は比較的、潤沢ですがオレンジ系はやや少なめです。



【カスミ草】

2月の天気が悪かったこともあり、和歌山県は全体的に遅れ気味。今年の天候次第になるが、下位等級、M・Sクラスの出荷はやや少なめの状況です。



【バラ】

国産品について、これからの天候次第ではあるが、3月に入り出荷量は増加すると思われます。

愛知・奈良・和歌山・四国・九州(西南暖地)主体であるが、3月中旬から増え月末まで引っ張れそうな状況です。しかし、下位等級については品薄が続く見込みである。特に、スプレーバラについては、全体的な品薄感が継続すると思われます。

輸入品について、世界的なイベントであるバレンタインデーも終わり、生さんピークが過ぎ去り、世界中が品薄になっていたが、ここに来て出荷量も増えている。インド産をはじめ、南米及びアフリカ産の入荷が増えてきている。



【カーネーション】

国産品について、これからの天候に大きく左右されるが、現在の生育状況は全体的に遅れ気味である。地域及び、生産方法により多少の違いはあるが、昨年猛暑及び、秋の大雨、そしてこの冬の曇天低温により、多少ではあるが、新芽の発生率が低下している。

3月に入り微増傾向になってくるが、出荷ピークの始まりが、彼岸需要の中盤戦~後半戦になりそうな気配。よって、3月後半の年度末需要には出てくる見込みである。長崎県については、晴天が続けば、すぐにでも増加する見込みである。

輸入品について、入荷量が増えるのは、中国産が3月5日から、南米および、アフリカ産は3月7日からの見込みである。

スプレーについては、少し遅れて増加予定です。



【トルコキキョウ】

入荷が多く見込まれる産地は、やはり台湾産の輸入がメインと考えられる。各商社とも3月下旬までが勝負となるため、2月よりも日々の出荷が多くなる見通し。国産についても、遅れている九州・高知・三重などが増加すると考えられる。また愛知なども順調に出荷されてくるため、国産・輸入ともに数量は比較的安定した入荷が見込まれる。

色目については、一重品種の生産計画が各産地少ないため、パステル系についても八重品種がメインとなる。



【ラナンキュラス】

宮崎・長崎・長野・香川と当市場のメイン産地が天候の影響でひどく遅れており、3月には各産地出荷増となる見通し。天候次第では中旬~下旬に山となる入荷量も見込まれる。



【スターチス】

和歌山県主体の出荷です。主となる紀州中央・みなべいなみの各JAともに、昨年より面積を増やしております。しかしながら、2月下旬からの天候不順により、開花が進みにく状況のため特に3月初旬は例年より少ない入荷となることが予想されます。



【ストック】

<スタンダードタイプ>

JA国東・JA麻植郡山川・JA紀里・JA宮津・JA福岡市北崎・JA紀南すさみ などが中心産地です。年明けからの冷え込みの影響から、やや遅れ気味の生育となっています。今後の天候にもよりますが、3月中旬にかけて出荷量は増加する予定です。


<スプレータイプ>

JA金沢市・JA福岡市北崎・JA紀の里 などが中心産地です。スタンダードタイプ同様遅れ気味ですが、3月中旬にかけて出荷量は増加する予定です。



【チューリップ】

主な出荷産地としては、新潟県・富山県・兵庫県・徳島県。全体として2月以降の遅れ分が3月以降にまとまって出てくる見通しです。八重系やパーロット系をはじめとした特殊系のラインナップも増え、バラエティに富んだ品種構成となります。



【スイートピー】

2月中・下旬の雨天曇天の影響で3月の入荷は例年に比べ少ない状況が予想されています。気温の上昇や天候の回復によっては、増加が見込まれますが、3月中旬については、少なめの予想です。



【洋ラン類】

シンビジュームは安定入荷。胡蝶蘭も季咲き物が増えてきます。オンシジュームも国産・台湾産ともに入荷量増えてきます。デンファレについては、昨年の洪水の影響が大きく、タイ産のデンファレ全体の入荷量が大幅に減る見込みです。また、日本以外の国への輸出が活発になっているなどの理由もあり、ソニアに関しては品薄です。アンナも入荷減の見込みです。



【キンセンカ】

<千葉県産>

1月・2月の低温で現状遅れています。2月の寒波による氷点下の状況下で圃場は凍ってしまい、凍害を受けて出荷できない商品が多くあり、、全体的な数量は今後の天候次第であるが、やや減少傾向であります。


<淡路産>

千葉県同様に1月・2月の低温で現状遅れています。圃場にはまだ残っているので天候次第になりますが、数量は昨年並みに見込めそうです。



以上が現在の状況です。



その他、お問い合わせはFCONまでご連絡ください。

よろしくお願い致します。