道を歩いていたら、赤信号で止まっている車が目に入りました。
以前、サロンがあった場所のお向いさんの車です。
私は駆け寄って行きました。
「大丈夫だった?」
「大丈夫だった!」
そこに居た頃にはあまり顔も合わせる事もなかったのですが、お互い手を取り合ってしまう位、震災って誰もがお友達になってしまうパワーがあります。
「お隣のお婆ちゃんは無事?」
ずっと気になっていたお隣のお婆ちゃんの事を尋ねました。
「お婆ちゃん、12月に亡くなったの。こんな言い方悪いけれど、この震災を経験しなくて良かったかも。おばあちゃんの家、瓦が落ちたりしてボロボロなのよ」
「・・・」
近所で一人暮らしをしていたお婆ちゃん。
私のサロンにも腰が痛いとアロマをしに来てくれたり、私が行ってアロマをした事もあったお婆ちゃん。
この震災を経験せずに逝ってしまったのだと言います。
ちょっと前に亡くなったお爺ちゃんが連れて行ったのでしょうか・・・。
思わぬ所での再会でした。
信号が青になったのでそのまま別れましたが、お婆ちゃんのご冥福をお祈りしながら何とも言えない気持ちでした。