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扉を開けて中へ

入ってすぐ横にある売店カウンターでチケットを購入

目の前に広がるこの光景

ようやくここに来れた

８年ほど前

大好きだった友人にとある映像作家のDVDを数枚借りた

チェコ、プラハ生まれのアニメーションや映像作家でシュールレアリズムの芸術家

私は友人から借りた作品を一気に全部観て衝撃を受けたのを今でも覚えている

『ドン・ファン』や『アリス』、『対話の可能性』、『棺の家』。。

長編のものから短編集のものどれもがシュールすぎる。。

だけどその映像や構成、音などすべてが中毒性あるもので変にクセになるものだった

なかでも「え？ここどこ？実際にあるの？」と思わず見入ってしまったのが『Kostnice （コストニツェ）』だった

あれから数年

実際にその作品に出てくる場所を訪れることが出来た

それがここクトナー・ホラのセドレツ納骨堂だった

１８７０年、この教会の後見であるシュヴァルツェンベルク家が木彫家フランティシェク・リント (František Rint)に納骨堂にある人骨を材料として教会内装の製作を命令したのがこの教会の始まりだと言われている

入口近くにある等身大の聖杯

閉館時間まで１時間をきっていたからか

私たち２人以外誰もいなかったのでゆっくり見ることができた

ほぼすべての人骨パーツを用いて作られている８腕の巨大シャンデリアは圧巻

製作者リントの名前

シュヴァルツェンベルク家の紋章

使用フリーだったので使わせてもらったシュヴァルツェンベルク家の紋章と比べてみる

カラスがオスマントルコ兵の目玉をつついているコレ

シャンデリア下にある４つの小尖塔にはそれぞれ２２の髑髏

その頂点にいるのは４人の天使たち

あれ？

私が昔みた『コストニツェ』の映像だと

この天使たちはみんな手に髑髏を持っていたんだけど今は持っていないのね

教会の中は実際は灯りが少なくとても薄暗かった

カメラのフラッシュはNGなので

露出度やISO感度を設定して撮ったけど

逆光なうえに一番暗くて奥まったところにあった祭壇はブレがひどい。。

閉館時間ぎりぎりまで堪能し納骨堂をあとにする

外へ出て人骨発掘現場の横をまた通る

慎重に作業中

反対側の穴も覗いてみるとこちら側も作業中

土から無数の骨が飛び出してた

いちばん大きいのは大腿骨？

去年の秋ごろにここへ来た人のブログや写真を見たらまだ発掘作業はしていなかったから

今年に入ってから始まったのかな？

墓地教会のまわりをぐるりと一周

雪でおおかた隠れているせいかあまり墓地っぽくない感覚だった

何か記念にと買ったマグネット

【セドレツ納骨堂】