医師のためのビジネス書セレクト&サマリー

医師のためのビジネス書セレクト&サマリー

        
ビジネス書は医師としての自分のメンターです。

医師としてのあり方、部下の指導法などたくさんのことをビジネス書から学びました。

このブログでは時間のない医師のためにビジネス書で学んだ内容を共有しようと思います!

Amebaでブログを始めよう!
投稿写真

読書は「アウトプット」が99%(藤井孝一)を読んだ。

今までビジネス書を読むことは好きだったがそれをアウトプットしてはいなかった。

本の内容は人に話すことで初めて自分のものになるため、今まで自己満足でしか本を読んでいなかったのだと実感した。


第1回目のクイズは『暗いところで本を読むと目が悪くなる?』です。

外来をしているととーってもよく質問されます。

何を隠そう僕自身も小さいころは親に

「暗いところで読んでると目が悪くなるよ!」ってよく注意されました。

読んでいたのは活字の本ではなく漫画でしたけど(笑)

ではこのクイズの正解は…


































×です!


×って言い切ったんですけど、実はこの問題はビミョーで、暗いところで本を読んだ直後は〇です。

質問の「目が悪くなる」というのが
『近視が進んで見にくくなる』ということならそういうことはありません。

『近視が進む』ということに対して現在のところ明るさが影響しているという報告はないためです。

でも、「目が悪くなる」というのが『目が疲れて見づらくなる』ということなら
特に暗いところでは目が疲れやすくなりやすいので、読んだ直後は見にくくなると思います。


これに関連してもう一つ知っていてほしいのが、
『近づけて本を読んでいると目は悪くなる(近視が進む)』ということです。

近視が進む原因としては、
親が近視というような遺伝的な原因と環境的な原因が考えられています。
環境的な原因というのは
長時間連続して近くを見ることや強すぎる眼鏡をかけることなどです。

『暗いところで本を読む』だけなら目は悪くなりませんが、
『暗いところで”本を近づけて”読む』と近視が進んで目が悪くなる可能性があります。
本を読むときは近づけ過ぎず読んでほしいと思います。


外来でたびたび「市販の点眼薬をしても充血がとれない」という患者さんが来られます。

 

これは、市販の点眼薬の多くに「血管収縮剤」が入っているためです。

血管収縮剤は、点眼したときは血管が収縮して目の赤みはとれますが、しばらくすると逆に血管が拡張して目が赤くなってしまい、点眼を続けているとだんだん充血が強くなってくることがあります。

点眼薬をいったん中止して、他にメヤニやかゆみ・痛みなどの症状があれば眼科を受診して、充血の原因となる目の病気の根本的な治療を受けることが大切です。
涙〔=涙液〕は、目の表面の乾燥を防ぐだけではなく、異物や老廃物を洗い流したり、殺菌したりする作用があります。

 涙には、直接的な刺激(目にゴミが入る など)や、感情の変化(悲しいとき、うれしいとき、感情が高まったとき など)で反射的に分泌される反射性分泌
(はんしゃせいぶんぴつ)と、常に分泌されている基礎分泌 (きそぶんぴつ)があります。

 基礎分泌には以下のような役割があります。

1.栄養、酸素の供給
   血管がない角膜組織に酸素や栄養を供給する
2.殺菌、洗浄
   眼の表面のゴミやホコリを洗い流し、殺菌作用のある成分によって微生物などの感染を予防する
3.角膜表面を潤す(乾燥の防止)
   表面を滑らかに潤して、光の通過がよくなる

 角膜・結膜の表面は約7μL(1μLは1Lの100万分の1)の薄い涙液層で覆われています。
 涙液層は、さらに3つの層に分かれています。

1.油層
   マイボーム腺から分泌される油の層です。涙の蒸発を抑える役割をします。

2.涙液層 
   涙腺から分泌される涙液の層です。
   一般的に加齢とともに涙腺の機能が低下するため涙の量も減ってきます。

3.ムチン層 
   角膜や結膜の表面から分泌されている粘液の層です。
   目の表面への安定性にかかわっています。
   ムチン層のおかげで、涙がはじかれず に表面を覆っています。