◎弱肉強食の戦国時代
時は500年前、日本は数多くの戦国武将たちがしのぎを削る戦国時代の真っ只中だ。
日本全国で領土支配を巡る合戦が繰り返され、家臣が主君を打倒する下剋上が横行するまさに弱肉強食の世界だ。
戦いに敗れた者、時代の大局を見誤った者を待つのは "滅亡" だ...
中学生の頃、私はそんな戦国時代の乱世の有様に魅了され、合戦の舞台になった古戦場や戦国武将の城跡に出かけてきた。
そして、戦国時代好きが高じ、大学生の今も学部で日本史学を専攻している。
◎"乱世" という共通点
ここまで、戦国時代への熱い想いを語ってきたが、何を隠そう私は大のKPOPオタクでもある。前作のブログでもKPOPアイドルのカムバックシステムとKPOP特有のファンカルチャーについて熱弁させてもらった。
さて、私は現在就活をしているのだが、就活というのは誠に厄介で、面接で自分のことを分かりやすく伝えるために自己分析というものをしなければならない。
過去の経験から自分が学んだこと、自分の長所や短所、今まで大変だったことや嬉しかったことなど、質問項目は多岐に渡る。
その中でも私が1番困った質問項目がある。
「自分が好きなものの共通点は何ですか」
質問を見てすぐに自分が好きな戦国時代とKPOPアイドルのことが頭に浮かんだのだが、これほどかけ離れたものの共通点など誰が思いつくのであろうか。日本の古い歴史と今をときめく韓国のポップミュージック、共通しているどころかむしろ正反対の類ではないのか。
しかしそうも言っていられないので私は何か共通点はないか必死に探した。そしてついに "意外な共通点" を見つけた。
それはどちらも "乱世" であるということだ。
私は先ほど戦国時代の面白さは、多くの戦国武将がしのぎを削り、下剋上などなんでもありな弱肉強食の乱世感にあると述べた。そこでよく考えてみると、KPOPアイドル界にも似たようなことが当てはまるのではないか。
KPOPアイドル界でも多くのアイドルが大ヒットを夢見て必死に活動している。聞いた話では毎年50組以上のグループがデビューしているらしい。数多くのグループの中で注目を集めるために、各事務所は彼らを効果的に売り出す方法を考え抜き、クオリティの高い楽曲やパフォーマンスを世に放ってきた。
多くのライバルグループがひしめくこの "乱世" の中で成功を収めることのできるグループは一握り。目立った売り上げを残すことのできない多くのグループは脚光を浴びることなく人知れず消えていく...
このように、私が一見似ても似つかない戦国時代とKPOPアイドルに惹かれているのは、両者に以上のような "乱世" の有様を強く感じるからなのではないかという結論に至った。
さて、弱肉強食の乱世は時として劇的な下剋上の主人公を生み出す。
彼らは、決して恵まれた出自とは言えないものの、卓越した才能や戦略を駆使し、時代の頂点にまで上り詰めた。
豊臣秀吉とBTS、彼ら "天下人"の戦略に迫ってみよう。
(「KPOPアイドル戦国時代② "天下人"の戦略」に続く)