side K
ギョンスに会えなくなってから数日がたって、今の俺は抜け殻も同然のように何も手がつかなくなっていた。
大好きなダンスも不調気味。
「何?まだ仲直りしてないの?」
ギョンスとの事を報告して久しぶりに会うテミンに言われた第一声。
「うじうじすんなよ。うざったいな〜」
「親友が落ち込んでるのに酷くね?」
「酷くねーし。なにひとりでいじけて好きな人に距離とってんの?馬鹿なの?」
「・・・だって・・・」
「お前さ、告白してないんだろ?」
「それがなんだよ」
「ギョンスさんの気持ちになって考えたことあるのか?相手の気持ちわかんないのに突然距離置かれてみろ、拒否られたようなもんだよ。向こうはお前を"友だち"と見てんだからそう思うに決まってんだろ」
言葉はキツいけど、言ってることは正しくて何も言い返せない。
あのデブ男のあとでの俺と距離。
もしも俺がギョンスの立場になって、ギョンスにそんな事されたら・・・・・・・・・例え友だちでのすきでも「なんで?どうして?」って思う。
俺、何かしたかな?って・・・・・・。
「ていうかさ、ギョンスさん襲ったその男って、ココ最近、事務所内で話題になってる例の変出者だったりしないよな?」
今のを聞いて俺はテミンの袖をばっと掴んだ。
「なにその話?」
「警備員とか清掃員に変装して侵入してる人が何人かいるらしくて、そのうちのひとりが大太りの男なんだってさ。しかも、そいつは練習生ばかり狙うらしく、被害にあったのは男女問わずって話だ」
その話がほんとうなら
もしも、あの男がそいつだとしたら・・・・・・
ギョンスがまた狙われるかもしれない!
「・・・ギョンスに会ってくる」
どこにいるかもわかんないけど、でも、いてもたってもいれなくて。
テミンが何か言ってるけど、今の俺には何も頭に入ってこなくて、ギョンスのことでいっぱいだった。
ギョンス
ギョンス
ねぇ、ギョンスどこにいるの?
どこにいるかもわかんないけど、でも、いてもたってもいれなくて。
テミンが何か言ってるけど、今の俺には何も頭に入ってこなくて、ギョンスのことでいっぱいだった。
ギョンス
ギョンス
ねぇ、ギョンスどこにいるの?
ギョンスに会いたい!
ギョンスに謝りたいよ。
無我夢中で事務所内の休憩所や練習室、学習室などを片っ端から探し回った。
「いない!」
シャワールームもトイレも探したのに、全部探したのにギョンスは見あたらなくて肩を落とす。
「どこにいるんだよ、、」
「あ、いた!」
フロントのソファに腰を下ろして項垂れていると、俺の前に小さな男が立ってなんだか怒った様子で俺を見下ろしていた。
「あんた、だれ?」
「年上に向かっていい度胸だな、オイ。俺はお前がキライだ」
突然、何を言い出すかと思いきや。
いつもの何かしら俺にケチつける奴のひとりか。
そう思ってその場を立ち去ろうとすると、腕を捕まれ、俺はその腕を振り払った。
「触んな」
「人の話も聞けないのか?」
「あんたと話すことなんてない」
「俺はある。俺の大切な友人がお前のせいで傷つけられて泣いてるんだ」
「だったら何?」
「けど、あいつはお前に会いたがってる。あいつを泣かすお前は許せないけど、友人の願いを叶えてやりたい」
そんな暇はない。知らないその友人に会うつもりもない。と断ろうとしたけど、男の口から出た名前に言葉を呑み込む。
「今すぐギョンスに会ってくれ」
ギョンスに謝りたいよ。
無我夢中で事務所内の休憩所や練習室、学習室などを片っ端から探し回った。
「いない!」
シャワールームもトイレも探したのに、全部探したのにギョンスは見あたらなくて肩を落とす。
「どこにいるんだよ、、」
「あ、いた!」
フロントのソファに腰を下ろして項垂れていると、俺の前に小さな男が立ってなんだか怒った様子で俺を見下ろしていた。
「あんた、だれ?」
「年上に向かっていい度胸だな、オイ。俺はお前がキライだ」
突然、何を言い出すかと思いきや。
いつもの何かしら俺にケチつける奴のひとりか。
そう思ってその場を立ち去ろうとすると、腕を捕まれ、俺はその腕を振り払った。
「触んな」
「人の話も聞けないのか?」
「あんたと話すことなんてない」
「俺はある。俺の大切な友人がお前のせいで傷つけられて泣いてるんだ」
「だったら何?」
「けど、あいつはお前に会いたがってる。あいつを泣かすお前は許せないけど、友人の願いを叶えてやりたい」
そんな暇はない。知らないその友人に会うつもりもない。と断ろうとしたけど、男の口から出た名前に言葉を呑み込む。
「今すぐギョンスに会ってくれ」