Something | EXO's World 。… .:*:・'°☆

EXO's World 。… .:*:・'°☆

カメ更新ですが気長によろしくお願いします



俺は何も知らなかった。


気づかなければよかった。


もう、いい加減やめてくれ。


もう、そんな言い訳聞かないよ。





夜遅くに帰ってくるお前から匂う、お前でない誰かの匂い。


日が経つごとに変わるお前の表情。


気づいてしまった、首元にある、俺のではない口づけの跡。



なあ、俺が知らないとでも、
気づかないとでも思ったか?



友だちに会えば、聞かされるお前の噂。
怒る顔に心配する顔。



俺は諦めたんじゃない。
お前の行動に呆れ果てたんだ。



俺ではない人と腕を絡めて、

俺ではない人と唇を重ねて、

俺ではない人と見つめ合う。




もう、そろそろいいだろう?


罰が降ったのは俺じゃないよ。


お前だよ。





悪いけど、俺は泣かないよ。

女じゃないから。


喚いたり、罵ったりもしない。

弱くないから。




そのかわり、




笑ってあげる。

お前がすきな可愛い笑顔で。


返してあげる。

お前がくれた愛を、すべて。






「さよなら、ルハン」






俺の知らない人とベッドの上、
放心状態なお前の目の前で、


俺の手元から落下する。
お前がくれた愛。




それからルハンとは会っていない。



電話番号も、住所も変えた。


お前とお揃いで買ったカップも
ブラシもシャツも、ぜんぶ捨てた。




「ミンソギヒョン、本当にいいの?」



俺を気遣ってくれるセフナ。



「ああ、いいんだ」



俺だけが知らなかった。


すべて。


気づかなければよかったよ。


もう、いい加減やめてくれ。


もう、言い訳なんか聞かないよ。






それでも、まだ好きなのは

俺は本当に、お前のこと愛してたよ。



ルハン……。


















end



d