Chiaki
ピピピ、、、ピピピ、、、ガチャ
永遠に鳴り止まない目覚まし時計を止める。
今日もいつもと変わらない朝。
メイクして、朝ご飯食べて、登校して。
いつもと同じ。
家を出てすぐの曲がり角。 いつもと同じ胸の高鳴り。
「おはよ、真ちゃん。」
「おはよ。」
ただそれだけなのに、嬉しくて、ただそれだけなのにドキドキして。 これもいつもと同じ。
2人で歩く通学路は全てがキラキラしてて、特別なんだ。
「あ、実彩子ちゃんや。」
いつもと同じ胸の痛み。そう、いつもと同じ。
彼の目に私が映るのはこの時まで。
私がいくら話しても、貴方の目には1人しか映ってないの。
今だに慣れない胸の痛みを押さえながら、前を歩く宇野ちゃんに近づく。
「おはよ。実彩子ちゃん。」
私には自分から何て絶対言わないのに。
私にはあんな優しい笑顔向けたことないのに。
黒い感情が渦巻く。憂鬱な時間。
「宇野ちゃん、おはよ。」
「おはよ、千晃。」
「あ、実彩子ちゃんさー」
いつからだろう。「宇野ちゃん」から「実彩子ちゃん」に変わったのは。
これ以上考えたくなくて、適当に理由をつけて走って学校に着いた。
これもいつもと同じ。
真ちゃんの事を考えると喉が詰まるように苦しくなる。
ねぇ。どうしたら貴方の瞳に私が映るの?
そんなことあるわけないのに。
「はぁ…」
ため息をついて教室のドアを開けた。
