この動画は、2012年5月に配信されたものです。
ここでは末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の信者チップ・ホワイトさんについて紹介しています。
ホワイトさんは、「私はボーイスカウト隊長です。
うちの教会では、みんながボランティアでスカウトを手伝います。
青少年は我々の未来です。子供たちと一緒にいられるのは最高ですよ。」
と話しています。
モルモン教はボーイスカウトの一番のスポンサーであり、実にスカウトの5人に1人がモルモンでした。
普通、スカウトへの参加は自由です。
学校等の掲示板に貼ってある広告を見て、参加したいと思う子は親に登録してもらい、会費を払って参加します。
しかし、モルモン教の場合、全ての男子は自動的にスカウトに登録されており、会費は教会がまとめて払います。
ですから、男子はいやおうなしに活動に参加させられます。
指導者はモルモン信者の中から選出され、ボランティアで活動を指導します。
私の弟も東京洗足池の教会で他の信者の子たちと一緒にカブスカウトに通ってました。
東京大田区●●団みたいな名前の隊でした。
私の夫は大学生の時は川越ワードで、社会人になってからは引っ越してきた洗足池の教会で、教会から選出されて指導者をしていました。
実は私もニューヨークにいた時、ロングアイランドのワードでカブスカウトのリーダー補佐してました。
活動は月に2回位で水曜日の夜6時半から教会で行ってました。
100年もの間、モルモン教会はスカウト活動に非常に熱心に関わってきました。
ところが、2020年頃、このスカウトの指導者たちが子供たちに性的虐待を長年に渡って行ってきたことが明るみになりました。
ホワイトさんが誇りに思っていたスカウトは、誠実や正義を掲げる一方で長い長い間、子供たちへのレイプや虐待のたまり場になっていたのです。
そして被害者と加害者の両方にかなりの数のモルモン信者が存在していたのです。なにしろ参加者の20%がモルモン信者ですから。
ボーイスカウトもモルモン教も、国の法律を守り、より良い人格を形成する目的を掲げ、正直であるようにと教えていますが、
どちらも内部の性的虐待やその他の虐待を隠蔽してきました。
モルモン教会は、250億円をボーイスカウトに払う代りに自分は訴訟から免除されるという取り決めをしようとしましたが、
裁判所がこれを認めませんでした。
「末日聖徒イエス・キリスト教会は、訴訟から教会を守る姿勢が見え見え過ぎる。」と裁判官は語っています。
しかし、この訴訟が原因でモルモン教はアメリカボーイスカウトと関係を絶つことにしたようです。
今まであんなにスカウトプログラムに力を入れてきたのだし、自らの信者たちが性的虐待を行ってきたのだから、金を払
って「はい、サヨナラ」「訴訟の泥沼にいるスカウトからはさっさと手を引こう」という態度にはがっかりです。
性的虐待は教会の問題でもあるのだから、お互い、ありったけの財産をはたいて被害者たちへの補償と心のケアに力
を注ぐべきではないでしょうか?
なぜ信者の子供たちにこの様な団体に強く参加を促して来たのか?