クリスティ・ジョンソン(Kristy Johnson)は6歳の時に実の父親からレイプされました。彼女の母親はモルモン教会の監督にこれを報告しましたが、監督たちは警察に届け出ないようにと母親に言いました。
 結果、その後12年間も、クリスティと妹たちは父親からレイプされ続けたのです。今回、クリスティは父親を訴える訴訟を起こしました。
 「私(クリスティ)は夜寝る前にたくさんの牛乳を飲みました。そうすれば、お腹が痛くなって眠れなくなり、父が来た時に起きていられます。そうしないと、ハッと夜中に目が覚めた時、父が私の体を触っていることに気付くことになるからです。」
 彼女の父親は、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の信者であり、教会の運営するBYU大学等の教育部門で長年にわたって雇われてきた人物です。クリスティさんは語ります。
 「モルモン教会には大きな問題があります。それは、教会の中で性的虐待が起きた時、教会は被害者よりも加害者を守る傾向にあるということです。
 今回の訴訟で、教会がこの問題について真剣に考え、解決していってくれることを望んでいます。
●私が23歳の時、父は教会から破門されました。でも、もう一度バプテスマを受けたいと願い、教会の法廷に立ちました。その裁判に参加した人が、その時のことを次の様に話してくれました。
『僕たちは、あなたのお父さんになぜお子さんたちに性的虐待を与えたのですか?と質問したんだよ。するとお父さんはすごく思いが高ぶって、あの時は妻が私の性的欲求を満たしてくれなかったのです。だから子供たちに求めるしかなかったのです、と答えたんだよ。
 彼ほどの人があんな罪を犯したには、そんな理由があったんだね。僕たちはみんなお父さんの気持ちをよく理解出来た。そして、同情の余地があるとの結論に至ったんだ。法廷にいたみんなが涙を流し、お父さんが悔い改めたことを知った。だから彼を教会にもう一度迎えることにしたんだよ。』
(妻がかまってくれないから娘たちをレイプした?そんなの、理由にならないだろう、何てバカバカしい!とこの人が言ってくれるだろうと思ったのですが、反対に父に同情するとは、本当にショックでした)
 こうして父はモルモン教会のメンバーシップを取り戻しました。でも、メンバーシップの欄には、“子供にみだらなことをする危険人物”と書き込まれました。母も父に幻滅し、離婚しました。
 その後父は自分の教え子と再婚し、リーハイという町へ引っ越し、これまた高い地位に召されました。
●ある日、私が父に電話したら、後ろで子供の声がします。『どういうこと?そこに子供がいるの?』と尋ねると、父はこう答えました。『ああ、妻がプライマリーの召しをもらってね、しょっちゅうワードの子供たちを連れてきてパーティーをやるんだよ。』
 私はびっくりして、父のステイク会長に尋ねました。
『ステイク会長、父が子供にみだりなことをする危険人物だということをご存じですか?』
するとステイク会長は、『知っているよ』と答えました。
 私は『父が悔い改めたとどうわかるんですか?』と尋ねると、以下のような答えが返ってきました。
『クリスティ、お父さんは神殿に参入し、毎日聖典を読んでいるんだよ。』
そこで私はこう言ったんです。
『父は私たちをレイプしていた12年間、ずっと神殿に参入し、聖典を読んでいたんですよ!』
この二つの実話から言えることは、教会の監督やステイク会長は性的虐待の解決において関わるべきだはい、ということです。
 性的に虐待された信者は、すぐに警察に行くべきです。監督に報告するべきではありません。」
こう述べてから、クリスティさんは預言者にあてた手紙を読み、以下のように懇願しました。
「ネルソン大管長、あなたの一声で子供たちは虐待から守られます。お願いですから、虐待された信者は監督ではなく、直ちに警察に届け出るようにとみんなに指導してください。どうか、他の宗教を導く模範となって下さい。」と。
クリスティさんが他の動画で詳しく父親からの虐待について語っているのを聞いたことがありますが、ひどいものでした。
 お母さんと後に大きくなったクリスティさんたちは何度もステイク会長たちに父親のレイプについて報告して助けを求めましたが、誰一人助けてくれないばかりか、父親が警察に捕まらないように彼を隠したり、母親や娘たちを脅したりしたそうです。
 ゾッとしますね。
 でも、私も教会を去ろうとしたら父親から怒鳴られて脅されて、神権者たちに助けを求めたけどステイク会長も伝道会長も助けてくれなかった。頼みの綱だった府中ワードの年配のK兄弟なんかは私が悪い、黙ってろ、と言ったんです。だから、クリスティさんの辛さがひしひしと伝わってきます。
 この問題は、モルモン教のみならず、エホバの証人などのカルト宗教ではどこでも起こっていることです。昔のカトリック教会では日常茶飯事でした
 皆さんも、もし虐待を受けていると感じたら、監督でなく、警察へ行って下さい。行って良いのです。その為の警察なんです。恐れないで。