これが私がモルモン教を脱会した理由です。
私は数年前から、教会に行きながらも、モルモン教会が世界でたった一つの正しい宗教ではない、と悟っていました。これは常識のある人、教会の歴史について正しい知識を持っている人、正義を重んじる人、誠実な人、他の人たちに対して関心のある人ならだれでもわかることです。モルモン教会に集っていても、常識のある人で知識のある人は決して、この教会が唯一真だとは主張しません。そのように主張する人は無知で洗脳されている人です。あるいは、自己中心的な人だと思います。
ですから、熱心なモルモンの父から迫害され、他の教会に行ったら地獄へ行く、と脅されて自殺しようと思った程ひどい目に遭っても、私は脱会するまでは考えていませんでした。
しかし、教会について調べて行くうちに、この教会の指導者や信者の多くが、自己中心的で、愛がなく、真実を知っているどころが否定し、非常に不誠実であることに気が付きました。
ジョセフ・スミスはとても不誠実で、悪い夫であり、神の予言者どころか人としても最低の人間だった、と調べてみてわかりました。
これは現役モルモンの人たちも見認めています。
脱会したいと思ったのは、モルモン教会があまりにも多くの人を傷つけているとわかった時です。
●黒人への差別
●、一夫多妻のみにくさと悲惨さ、
●メドウ山でモルモン信者が罪のない人たち120人を虐殺した事実
●同性カップルの結婚を認めないので、同性愛者たちはノイローゼになったり自殺したりするケースが多い。
●たくさんの細かい戒めを信者に守らせるので、守れない人は罪悪感を感じるし、他の信者から批判される。人を裁く材料になる。
●十分の一を払わないと神殿に入れないと教え、伝道費用も自腹で払わせるので、とにかく経済的に負担が多い。結果、信者は生活にゆとりがなく、心身ともに疲れ切ってしまう。
●常に「この教会は真実である」と信者に言わせ、教えることにより、他の宗教や考えに対して排他的になりがち。
●家族は永遠だ、と教えるので、誰かがモルモンをやめたいと言い出すとものすごい恐怖を感じ、やめないようにひどいことを言ったり、泣いたりわめいたり、脅したりする傾向にある。
●信者から集めた10分の1は、そのほんの少しだけが福祉に使われ、他はゴージャスな神殿やショッピングモールを建てるのに使われる。
●宣教師たちの使命はモルモン教会の信者を増やすことであり、地域に貢献したりはほとんどしない。週に2時間程度のボランティアをするだけ。夫婦伝道の活動は不活発会員の再活発化であり、地域の福祉やボランティアはあまり行わない。
●指導者たちは教会のイメージを守る為に平気でウソをつく。
●都合の悪いことを質問してくる信者をバカにし、反モルモンのレッテルを貼って村八分にする。
●モルモンの神権者が子供に性的虐待を加えても、教会は組織的に加害者をかばい、被害者の家族には「警察に届けない様に」と念を押す。こうして、性的犯罪者はずっと罰せられることなく、新たな犠牲者を生み出していく。
●布教の仕方が強引であることが多く、人々に迷惑がられる。
では、モルモン教会にしかない、他ではもたらすことの出来ない良い教えは何だろう?
私が考えたところ、二つ見つかりました。
●結婚前の肉体関係をもつことの禁止とお腹の子供をおろしてはいけない、という教え。
●タバコを吸わないという教え。
タバコは健康に害ですから、吸わないことは周りの人に対しても良い影響を与えます。
男女の関係ですが、これは、モルモンではとても重んじられています。私も高校生の時、何度も教わりました。私にとっては、例え時代遅れだと言われようと、良い教えだと思います。
しかし、これが世界にとってどれだけ貢献しているのか?モルモン教信者の数は、全世界でたったの400万人です。教会は1600万人と報告していますが、これは不活発会員を全部入れて数えているそうです。現役モルモンたちまでもがこれを認めています。
全世界の人口は現在77億人です。よって、モルモン教の人口は世界の0,052%にしか過ぎません。
つまり、モルモン教徒全員がこの教えを守ったとしても、子供をおろす人の割合を減らすことはほとんど出来ません。タバコも同じです。世の中に貢献していると思えた分野でさえも、大して良い影響を与えているとは言えないのです。
それから、全てのモルモンがこの戒めに従うとは限りません。私がアメリカのユタに住んでいた時、ある知り合いのモルモンの女の子が結婚しないで妊娠しました。すると、その子の母親が「あなた、産むっていうの!?」と、泣き叫んでいました。「モルモンには産まないという選択肢はないはずでしょ?」と、私はびっくりしました。おろしたら、人殺しです。破門されます。結局、自分に災いが降りかかると、モルモンであろうとなかろうと、戒めなど守らない人もいるのだ、と学びました。ですから、モルモンでも赤ちゃんをおろしてしまう可能性があることを心に留めておかなければなりません。
●友達が出来る。
●まじめな人が多い。
●道徳を教えてもらえる。
●若い人の集まりでキャンプやダンスパーティーなどの活動が充実している。
●病気になると教会の組織で人をあてがって誰かが助けに来てくれることが多い。
●婚前交渉を禁止しているので、結婚しないで子供をつくる可能性は低い。
●泥棒などの犯罪をおかす可能性は低い。
これらは良い点ですが、このようなことは、どんな宗教団体でも行っていますので、モルモン特有のものではありません。又、信者同志の団結や助け合いとなると、モルモンよりももっと強い宗教もいっぱいあります。
お茶やコーヒーは健康に良いと科学的に実証されています。お酒も飲みすぎなければ大丈夫だということで、一滴も飲んではいけないというモルモンの教えは世界に貢献しているとは言えません。かえって迷惑行為でしょう。
神様は、私に真実を知るように助けてくれて、脱会へと導いてくれたんだと思います。他にも、いろんな脱モルモンがブログを書いています。モルモンをやめたいと思っている人は、そういう人たちのブログを読んで見て下さい。きっと気が楽になりますよ。