今回の芝居での、初めての試みについての話。

まず、今回は初めて、劇場ではない場所での公演、というのをやってみていて、会場の兎亭さんというのが、カフェとして営業している時と、イベントスペースとしてレンタルしている時とがある、という場所だったので、
客席もいろんなタイプの椅子があったり、劇場とは違うかんじの壁や(舞台奥の壁は白!)、幕のかんじ(全て黒ではなく、赤っぽかったりする)など、綺麗で明るいかんじのいい雰囲気だったので、使いやすかった。

ただ今回は、ほぼ満席だったのだけれど、私の客入れの仕方がヘタだったせいで、お客さんにご迷惑をかけてしまったので、次回からはもっと、椅子の置き方も考えて、なるべく沢山の人に少しでも観やすい席に座ってもらえるように、工夫したい。

そして、
今回初めて、芝居でガッツリ食べ物を食べる、というのをやったのだけれど…、まあ、用意が面倒だった。
劇中の2シーンで素麺を食べたので、芝居1回につき丼2杯を、本番、稽古を含めて、だいたい7回位、毎回、自宅から茹でて持って行くっていう…、食器と麺ツユと共に。

で、少ししか食べていない私が言うのもナンだけど、芝居中に物を食べるのは、役者の私的には苦手で、でも、作.演出の私としては、やってみたい事だったので、今回ついに決行してみていて、
結果、2シーンの内、最初の1シーンは、丼1杯を完食しなければならない設定だったのだけれど、他の3人の客演さん達が、見事に食べきってくれて。
お陰で、食べずにやったら、重たい暗いシーンになるところが、あまり重めにならなくて済んだので、やっぱり食べて貰ってよかった。

ただ、しばらくは、素麺は見たくもない…。

とにかく、少しでも観やすい環境で、少しでも楽しんで観て頂けていたなら嬉しいなと、そんな話。
無言で素麺ズルズル、面白いと思って貰えてたらいいなあ。
やっぱり、客席から笑い声が聞こえると嬉しいので。