神風玉の夏 | 岩石翁の多肉ブログⅡ

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メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

神風玉

 

 なにせ、この暑さなので毎日シリンジしているし、時々は軽く灌水もしているのだが、やはりこの人は(毎年のことだが)シワシワのままでテコでも動かない。以前にも書いたが、うちでは毎年、真冬(12~1月)に新葉を出してきて2対になり、春(3~4月)になると外葉を枯らして1対状態になって夏を過ごす。脱皮にしてはやけにのんびりとしたサイクルのこの現象(苦笑)をどう考えたらいいのか、今までモヤモヤしていたのだが、あれこれ調べてみた結果、どうやらこの生育サイクルで正しいらしい。要するに冬季降雨地帯産だから、涼しくなってくると単純に「成長期」に入って2対になり、暑くなると外葉が枯れて鞘状に貼り付いた状態で夏を過ごす、そんな感じであるとのこと。

 

 ちなみに、同様に冬季降雨地帯産であるアルギロデルマの方はというと、この時期に同じ扱いをしていてもシワシワにならず張りを保っている。これらの自生地はほぼ同じなのだが、表皮の硬さが違うために縮みやすさに違いが出るのかもしれない。