最近、ちよっと悩んでいる。最終目標に据えていたディンテランタス栽培は、春桃玉と(素性が怪しいが)幻玉が入手できて、どうにか軌道に乗っている。そうなると、あとは奇鳳玉、妖玉、南蛮玉、綾耀玉(最近流行の「緑綾耀玉」には興味がない)を揃えてフルコンプリートしたくなるのが多肉人としての人情というものである。だが、これにはどうにもややこしい問題が含まれている。ただ単に入手困難であるというだけではないのだ。というのは、ネットで探してみると、苗であれ種子であれ、掲載されている写真が疑わしいものが実に多い。奇鳳玉の苗だと言いながら写真はどう見ても幻玉だったりとか、奇鳳玉の種子だと言いながら写真はどう見ても春桃玉だったりとか、そんなのがてんこ盛りなのである。未入手品種の中から奇鳳玉一つとってみても、一体本物はどこで入手できるのか、まるで見当がつかない。その一方で、南蛮玉や綾耀玉はさすがに品種を間違えている例は少ないものの、こちらは種子の販売ばかりである。誠に恥ずかしながら、リトープスでさえ実生をしたことのない私のような未熟者には、いきなりそんな大博打に踏み切る勇気はない(←弱気)。同程度の金額を出すのであれば、ある程度成長して安定している苗を買った方がよほどいいだろうと考えていた。
しかし、あれこれ調べてみたのだが、やっぱりちゃんとした苗となると、いずれもネットでは入手困難な状況である。なので、やはりここは群馬の聖地(!)に頼らざるを得ないか、と思い立った。先代・島田保彦先生がお亡くなりになってからしばらく御無沙汰していたが、今でもディンテランタスが揃えられる状況なのだろうか…(←先代のお陰で揃えられたディンテランタスたちを栽培技術の未熟さ故に全滅させてしまった、若き日の自分が恨めしい!)。そう思って電話してみたのだが、二代目のお話によれば先代の頃とは状況が激変していて、ディンテランタスなどは作った先から他の中間業者や海外業者(発音は同じだが、こちらは「中韓業者(苦笑)」)に根こそぎ買われていってしまい、昔のように個人客が容易に入手できる状況ではないとのこと…(闇)。
こうなったらもう、実生しかないか…(←ほぼ狂気モード)。種子であれば、ネット通販で全6種類を扱っている業者がある。全種類扱っているということは、それぞれきちんと区別して品揃えしていることが期待できる。問題は、(私が!)発芽させることができて、ちゃんと育てられるかどうかだが、とりあえず一通り調べてみる。方法的にはリトープスとほぼ同様でいいのではないかと思うのだが、やっぱり、いきなりは無理かなぁ(不安)。今年はまず、練習用に他のメセンから実生を始めてみるのも手かもしれないが、結実していそうなのがあったかどうか…。
余談になるが、ネットであれこれ見ていて思ったのだが、こういう春桃玉↓は徒長しているのではないかと思う。
自生地の状態になるべく近づけるべく通年(真夏でも)直射光栽培しているうちの春桃玉は、こう↓なので、根元付近が伸びてしまっているのは、やはり徒長状態なのではないだろうか。