春桃玉と幻玉 | 岩石翁の多肉ブログⅡ

岩石翁の多肉ブログⅡ

メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

イメージ 1
春桃玉

 梅雨明けしたので、とにかく暑い。そんな中でも、今のところ一応元気に育っている春桃玉。新葉の合着部もほぼ中央に来て一安心なのだが、やはり気になるのが例の「2対でいいのか問題」である。いやいや、確かに元気には違いないのだ。旧葉(?)はすっかり萎縮しきって消滅し、本体(2対ではあるが)は充実して育ってディンテランタスらしい「元気な顔色の悪さ(笑)」になっている。しかし実を言うと、梅雨入りしてから灌水を控え気味にしていたら写真のように外葉(?)に少しシワが寄ってきていたので、このあとで灌水してみたら元通りのパツンパツンに戻った(惑)。あの時、もしかしたら脱皮しようとしていたのか(汗)、あるいはやはりこれ以上脱皮する気はないのか(闇)…その辺がよく分からないのだが、とりあえずは現状維持の方針でいってみる。そもそも大部分のリトープスと同じく夏季降雨地帯産だから、新葉はこれから成長していくのだろう。でも、そうなるとこの外葉の立場は?…ともあれ、健康上の問題はなさそうな様子なので、このまま見守るしかない。そして、無遮光による強光線は最優先で確保してやらねばならない。個人的に、それこそがディンテランタス栽培のキモだとニラんでいるからだ。でも、そうすると当然、高温になる。今日もかなり暑くなりそうなので、二重鉢にしっかり注水しておいた。もちろん最近は、リトープスと同様、毎日夕方にシリンジして冷ましてやっている。

イメージ 2
幻玉

 こちらは、脱皮完了後これといって変化のない幻玉。変化はないのだが、この人については少々気になることがある。それは、幻玉にしてはキールが不明瞭ではないかということである。もしかしたら、まだ成球ではないから、あるいは幻玉としては体型的に徒長気味だから、特徴が不明瞭なのかもしれない。また、それ以前に、ディンテランタスは珍しいせいか流通名に混乱が見られる、という事実も不安要因である。結論から言うと、さすがにこの植物が春桃玉・南蛮玉・綾耀玉でないことは確実なのだが、妖玉もしくは奇鳳玉である可能性が捨てきれないのだ。そんなこんなでちょっと気になっているのだが、ディンテランタスの写真は国内外を問わず品種の同定がいい加減なものが多く、あまり参考にならない場合が多いので困っている。ディンテランタスの中では妖玉のみの特徴である微毛も、あるといえばあるような気がするし、ないといえばないような気もする(←弱気)。しかし、少なくとも私がイメージしている幻玉は、こういう感じではない。もっとドッシリとした体型で、表皮の点もくっきり大きめではないかと思うのだ。更には、以前、珍種(←嘘というか皮肉だよ!)「アルギロデルマ・ヒルマリー(笑)」を購入した専門店で買っただけに、特に別業者から仕入れて売っているだけらしいメセン類に関しては、不安が払拭できない(大苦笑)。お前は本当に幻玉なのか?