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聖書 みことば からのメッセージ

聖書から、私たちに書かれているメッセージは何かを書いていきます。
聖書各書のジャンル、構造、文脈を大切にして釈義しています。

創世記36:1-37:1の聖書本文はこちらから

【中心聖句】
「エサウは、その妻たち、息子、娘たち、その家のすべての者、その群れとすべての家畜、カナンの地で得た全財産を携え、弟ヤコブから離れてほかの地へ行った。(創36:6)」


【文脈の理解】
イサクが死に、エサウとヤコブが葬った。アブラハムの死の後に、兄イシュマエル、弟イサクの歴史(トーレドート)が続くように、イサクの死の後に、兄エサウの歴史(トーレドート)、弟ヤコブの歴史(トーレドート)が続く。この箇所は、傍系の選ばれていない子孫エサウと直系の選ばれた子孫ヤコブの対比から、エサウがどのように神の祝福から離れているのかが描かれている。

エサウはカナンの女の中から妻をめとった。カナンの女との結婚は忌み嫌われており、父イサクと母リベカを悩ませた。しかし、ヤコブはテラの家系の中から妻をめとった。

エサウはカナンで子どもを生んだ。しかし、ヤコブは、信仰によって約束の地を得るために、パダン・アラムで子どもを生んだ。

ヤコブの帰郷後、土地はエサウとヤコブの群れを支えることができなかった。それで、エサウはロトのようにカナンの外、セイルの土地を選び住みついた。しかし、ヤコブは神の約束のとおりにカナンの地に住んだ。

創世記36:10-43では6つの系図が出てくる。この6つの系図はパネル構造になっており、「子孫(王)/首長」が交互に繰り返されている。

A. エサウの子孫 36:10-14
 B. エサウの子孫で首長となった者 36:15-19
A’. ホリ人セイルの子孫 36:20-28
 B’. ホリ人セイルの子孫で首長となった者 36:29-30
A’’. エドムの地の王 36:31-39
 B’’. エサウから出た首長の氏族と場所の名 36:40-43

「わたしが、あなたを多くの国民の父とする」というアブラハム契約に基づいて、アブラハムの子孫であるエサウから多くの首長が出てエドム人が形成された。エサウが住みついたセイルの山地には先住民であるホリ人がいた。ホリ人セイルの子は多くいたが、エサウの子孫はホリ人を根絶やしにし、追い払い、セイルの山地に住みついた(申2:22)。そして、イスラエルに王が立てられるよりも早く、エドムには王が現れ、土地を支配していった。

しかし、ヤコブは父イサクが住んでいたカナンの地に住んだ。


【著者の意図】
イサクの子、兄のエサウはカナン人の女を妻としてめとり、セイルの地に住みついた。セイルにいたホリ人を根絶やしにし、土地を征服した、王や首長が土地を支配した。選びの子孫であるヤコブはカナンの地に住んだが、選びの子孫ではないエサウはセイルに住んだ。イスラエルの民はエサウのようにカナン以外の土地を求めてはいけない。しかし、選びの子孫でないエサウでさえ、アブラハムの子孫であるゆえに祝福に与り、多くの子孫を生み、セイルを征服し、土地を支配した。そうであれば、選びの子孫であるイスラエルは当然カナンを征服し、土地を支配していくことができる。


【現代の私たちへのメッセージ】
イスラエルに王が起こる前にエドムの地で王が治めたことは、「一つの国民は他の国民より強く、兄が弟に仕える(創25:23。)」という主の約束のゆえに、神がイスラエルをエドムを支配するためにより偉大なものにすることをほのめかしている。贖罪史において、イスラエルの聖なる王は、これらの人間の王を支配する。エサウから生まれる王がでさえエドムの地を支配したのであれば、イエス・キリストが王として新しく創造した世界を治め、すべての口が御父をほめたたえるのはどれほど美しいことか。

神がヤコブに「一つの国民、諸国の民のつどいがあなたから出て、王たちがあなたの腰から出る」と約束されたように、ヤコブの子孫である王イエス・キリストによって形成された神の民にエドム人をはじめ、多くの民族、多くの王が含められている。

私たちはイエスの十字架によって罪を赦され、神の民とされた。エサウがセイルに住んだように、この世の祝福を求めてはいけない。私たちは、ヤコブがカナンに住み続けたように、神の国を求めるべきである。