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聖書 みことば からのメッセージ

聖書から、私たちに書かれているメッセージは何かを書いていきます。
聖書各書のジャンル、構造、文脈を大切にして釈義しています。

創世記37:2-36の聖書本文はこちらから

【中心聖句】
「そのとき、ミデヤン人の商人が通りかかった。それで彼らはヨセフを穴から引き上げ、ヨセフを銀二十枚でイシュマエル人に売った。イシュマエル人はヨセフをエジプトへ連れて行った。(創37:28)」


【文脈の理解】
引き立て役である選ばれていないエサウの歴史(トーレドート)と対比して37:2からヤコブの歴史(トーレドート)が始まる。エサウからは族長が出、王が出てきた。イスラエルではそれ以上のものだろうかという期待とともに物語が始まる。

ヤコブの家庭はヨセフと兄たちとの間に対立があった。それはヤコブのヨセフへの偏愛によるもので、兄たちはヨセフに嫉妬していた。ヤコブはヨセフに王の高位な長服を着せた。ヨセフは家庭の中で王のように扱われたが、ヨセフは未熟なおしゃべり者で兄たちの悪を父に告げ口をし、自分が王になるという夢を見れば気にせずに兄たちや父の前でも話した。主はヨセフにエジプトで王の代理の地位を与えようとしていたが、少年ヨセフは兄たちに嫉みと憎悪を増長させる未熟で空気の読めない者であった。

兄たちがシェケムで父の羊の群れを飼うために出かけていた。シェケムの町の人々が虐殺されたように、ヨセフも殺されてしまうのではないかという緊張が走る。兄たちはヨセフを遠くから見つけると殺す計画を立てた。長子ルベンはヨセフを後から助けようと計画し、殺さずに水のない穴に投げ込んだ。しかし、父のそばめと寝て以来ルベンのリーダーシップは地に落ちている。イシュマエル人の商隊がエジプトに向かっているのをユダが見ると、ユダは殺しても何の益にもならないと奴隷として売ろうと発言した。ヤコブの長子の権利はだれに受け継がれているのか。長子ルベンは父の寝床を汚し、次男シメオンと三男レビはシェケムを虐殺した。四男ユダが長子となるにふさわしい者であり、ヨセフ物語において主要な脇役であり、長子ルベンを差し置いてリーダーシップを見せる。しかし、主のみこころとは裏腹に、ユダは冷徹であり、人格に問題を持っている。ヨセフは銀20枚でイシュマエル人に売られエジプトに連れて行かれた。

ヨセフの高位な長服はやぎの血で浸され、兄たちは獣に殺されたかを装った。ヤコブはヨセフの死を悼んだ。ヨセフはエジプトでパロの廷臣の侍従長ポティファルの奴隷として売られた。


【著者の意図】
兄たちはヨセフを憎み殺そうとしたが、神のみこころはヨセフをエジプトで王とすることであり、兄たちに殺させることはせず、エジプトに売られた。それはヨセフを通してイスラエルの家族がききんから救われ、すべての世界を祝福するためである。神は悪の計らいさえも良いことへと変えられる。

荒野のイスラエルは暑さと飢えと渇きの中を歩んだ。しかし、それはイスラエルが忠実な民へと変えられ、カナンの地を神のかたちをもって治め、全世界に祝福をもたらすためである。神の約束と摂理を信じなさい。


【現代の私たちへのメッセージ】
イスラエルの12人の子どもから12部族が生まれ、イスラエル王国が形成される。ユダはイスラエルの王となり、ダビデの子孫からキリストが生まれる。ソロモンの後、イスラエルは南ユダ王国と北イスラエル王国に分裂する。北イスラエルの王はエフライム族(ヨセフの子)であり、アッシリアにより世界中に散らされ、異邦人と混じっていく。キリストは十字架によってイスラエルと異邦人を一つの神の民とされる。

イエスの十字架によって、神の選びのとおりに、私たちは神の民とされた。私たちはこの世では戦いがあり、苦しむことが多くある。しかし、神はあらゆる悪を、善に変えてくださり、私たちをキリストの似姿へと変え、世界に祝福をもたらすために用いてくださる。だから、神の約束と摂理を信じ、私たちは神の国を求めて歩んでいこう。