夕焼けの帰り道
目白通りの面影橋付近
渋滞中の信号待ちで停車中に誘われるように、ふとホームの方に視線が移る
そこには一組の男女がベンチに座っていた
しかも向き合って…
電車はまだ来る様子がない
お約束通り2人はイチャイチャイチャイチャしている
思いっきり公衆の面前なのだが、彼らにとってこのホームは誰も触れない2人だけの国なのだろう…
しかし…こう言ってはなんだが
正直、2人ともお世辞にも見た目がよろしくない
見なければいいんだが、一度視界に入ってしまったからには仕方ない
とことん見学してやろうじゃないか!
と、オレは心に決めた
まぁ、どうせ信号待ちの間だけだし…
すると、彼らは予想通り永く甘い口づけを交わす
うん、まぁ…予想はしてたんだけど実際目の前でやられると
「うわぁ……気持ち悪っ!」
て、思ってしまった
というか、見せられてる感たっぷりなんですが?
はっきり言って大迷惑です
などと思っていたら男のほうが視線に気づいたのかオレのほうに目を向けた
完全に目と目が合ってしまった
いや、むしろ目と目で通じ合うかもしれない…
ヤバい…オレが気持ち悪がってるのがバレてしまう
だが、男は予想外の反応を見せた!
( ̄ー+ ̄)フッ……みたいな顔しやがって、またキスをし始めた!
何度も何度も!!
途中オレのほうを何度もチラ見しながら!!!
いやいや、全っっっっっっ然ウラヤマシくねーし!
察しろよ!オレの気持ちを!!
なんでオレがアナタのキスを数えましょう的な役割になってるんだよ…
一回目でアウトだよ…
数えたくねーよ
もう一回言うけど、お前ら2人とも見た目よくねーからな!
むしろMonsterだよ
どっちが男か女かも判別しにくいくらいのレベルだから…もうホントに…
と、オレは思いっきり言ってやったよ!
車の窓を閉めて小声でな!
もちろん、口が開いてるか開いてないかわからないくらいでな…
一旦、視線を外して落ち着いてからオレは再びホームに視線を向ける
するとそこには窓に映る哀れな男が…
あ、オレか…
なんとオレは気持ち悪いと思いながらも羨ましがっていたのか…
なんて、恥ずかしい小さい男なんだ、オレは
てことは、あのMonster2人はサービス精神からオレに見せつけていてくれたのか!?
なんて心優しいヤツらなんだ…
ただのMonsterではなく、GreenEyesMonsterだったのか♪
ありがとう!
オレは君たちを忘れないよ!
なんて思うはずもなく、ただただ気分を害しただけだったぜ
オレの右手がサイコガンだったら跡形もなく消し去ってたね
まぁ、珍獣見たと思えばそれなりに楽しい一時だったかな
あ~~~~、チューしてぇなぁ
誰かオレと息が止まるきらいの甘い口づけをしようよ!
と、つぶやいてみて今日は…おしま~いける♪♪
さて、問題
文中に何組かのアーティスト名といくつかの曲名および歌詞が入っております
ヒマだったら探してみてチョ