ネタふりネタ【今まで一番泣いた映画は?】に答えてみる
ブログネタ:【すんも賞を狙え!!】今まで一番泣いた映画は?
参加中最初から泣かせるための映画というのが大嫌いな性分で、ストレートに愛とか恋が描かれている作品にはあまりピンときません。
そんな不肖・Rickyが思わず目頭を押さえてしまった映画が
『バタフライ・エフェクト』(原題:The Butterfly Effect)
2005年に日本で公開されたアシュトン・カッチャー主演のタイムスリップ系サスペンスです。
簡単なあらすじは
時折、記憶を喪失する少年だったエヴァン。成長してからはその症状も無くなったのだが、ある日、その治療のために小さい頃から書いていた日記を読むと過去に戻れる能力がある事を知る。自分のせいで幼馴染のケイリーの人生を狂わせてしまった事を悔やみ、過去に戻り運命を変える事を決意する。しかし、運命は最悪な方向にばかり行く。です。
(Wikipediaより)
「バタフライ効果」とは「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」や「アマゾンを舞う1匹の蝶の羽ばたきが、遠く離れたシカゴに大雨を降らせる」という、初期条件のほんのわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出すというカオス理論を象徴する言葉です。
あんまり詳しく書くとネタバレになるので控えますが、ものすごく知的でシリアスな内容です。途中ではかなりきわどい描写もあり(公開時はPG-12だった記憶があります)、ラブロマンスの匂いゼロのサスペンスです。
スリリングな展開が連続し、緊張感が途切れることなくストーリーが進みますが、至るところに伏線が張られて、それらがエンディングで見事に集約されていくという、映画そのものの完成度も高いです。
そんな中、主人公の行動を追っていくうちに“愛する人のために、どこまで自分を犠牲にできるのか?”という隠れたテーマが観る側の頭に刻まれ、「この展開は……」と、公開当時のキャッチコピー“切ないハッピーエンド”を予見しながら最後を迎えます。
そして最後の場面へと映像が変わるに合わせて、oasisの『Stop Crying Your Heart Out』が始まります。
マイナー調のピアノとリアムのヴォーカルが流れる中、「エヴァン……そうするしかないよな。だけど、それじゃ、あまりにも切なすぎるだろ……」という思いと、それまでの伏線が集約され明らかになった、緻密なジグソーパズルが完成したかのような感動で心揺さぶられます。
しかも『Stop Crying Your Heart Out』の歌詞の内容が、この映画のために作られたんじゃないか、というくらい映画の内容と合致しているんです。
'Cause all of the stars have faded away
Just try not to worry You'll see them some day
Take what you need And be on your way and
Stop crying your heart out
すべての星は消えていくんだから
心配なんかしなくていい いつか君にも見えるだろう
必要なものを手に入れて 君の道を行くんだ
だからもう泣くのは止めて
映画の完成度の高さ。切ないハッピーエンド。oasisの名曲。
この3点セットが、一気に心に押し寄せてきて、友人が隣にいたにもかかわらず、泣いてしまいました。
映画を観てここまで気持ちよく泣けたのは、後にも先にも『バタフライ・エフェクト』だけです。
余談ですが、ディレクターズカット版のDVDでは別エンディングが描かれています。
映画のエンディングだと唯一腑に落ちない伏線があるのですが、それはこの別エンディングのためで、監督は元々こちらを採用したかったようです。
別エンディングは“切ないハッピーエンド”を通り越して“残酷なまでの究極なハッピーエンド”になっていて、これはこれで感動できます。