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2009シーズン 第3節 vs. ジュビロ磐田

ジュビロ磐田1-1(前半1-0)浦和レッズ

得点者
32分:ジウシーニョ(磐田)、68分:エジミウソン

---エジ---高原--
--達也----ポンテ-
---阿部--啓太---
細貝-闘莉王-坪井-暢久
-----都築-----

63分:達也→セル


---前田--ジウ---
-西-------太田-
--ロドリゴ-山本康--
駒野-茶野--那須-犬塚
-----川口-----

76分:西→村井
79分:太田→岡田
89分:ジウシーニョ→萬代


今季3節を終えただけですが、ここまでの浦和を見ると、“『SLAMDUNK』の湘北”といったところでしょうか。ツボにハマれば強い、という。そのツボにハマるのも、自分たちだけの力ではなく、相手のミスや散漫な守備があって、というのが湘北とは違うところですが。

前2節が嘘のように、ワンタッチでボールが回ることはなく、出し所がなくてバックパス→仕方なくロングパス→あっさりDFに跳ね返されてアボ~ンという昨季の浦和が顔を出してしまいました。


鹿島、磐田にあって、F東京になかったもの。それは中盤のタイトな守備

中盤以下では、数的優位を作ってボール保持者を囲む。これが徹底されていました。本当は、1-2なら味方が寄っていて2-2、3-2と攻めている浦和が数的優位を作らなくてはいけないのですが、フォローが遅くてバックパスという流れはよろしくありません。暢久、細貝の攻め上がりのタイミングがよくありませんでしたね。

そのサイドバックに関して、試合前日コメントで、堤の名前が挙がっており、彼がいたために、選手補強をしなかったと言っています。つまり堤が復帰するまでは代役で回していくということですが、そこで野田、永田の名前が挙がらないのは、本人たにちにとって歯がゆいところでしょう。いい意味で見返してほしいものです。


話を戻すと、無理をせずじっくりキープして相手の隙を窺うのは、マンUやバルサといった強豪でもお馴染みなので、ボール支配率を上げていくこと自体はいいのですが、浦和の場合、前線のエジ、高原、達也が流動的にポジションを変化させる動きと、中盤の動きが連動できていません。

フィンケ監督の目指すフットボールを早く自分たちのものにしたいという焦りが空回りさせていたのか、前線の動き出すタイミングが悪いというのか、前線が動き出すまでに準備できていないのが悪いというか、ちぐはぐな面が見られました。

そのために勝負をしかけられず、安全策としてバックパスをした結果として支配率が高くなっただけで、まだまだポジティブな意味合いではないのが完成度の低さを物語っていますね。


いろんな所で言われていますが、浦和のシステムの生命線はボランチの阿部と啓太です。今季の彼らに課せられた使命は、守備に加えて、どれだけ効果的なパスを前線へ配球できるか、という点だと思いますが、それが、ここまであまり見られないのは、残念なところであると同時に危惧するところです。

元々、啓太はパサーではないので相当時間がかかるでしょう。となると阿部ちゃんなのですが、どうも調子がよくない印象です。ジェフ時代はもっといい球出しをしていたように思うのですが……。

代表に行っている間に別の選手がボランチを担当しますから、直輝あたりが輝きを放ってくれると光明になるように思います。


エジの得点も、細貝のアシストではありますが、半分は闘莉王の個人能力の高さでもぎとったものなので、手放しで喜ぶことはできないように思います。そういうフットボールとの決別を掲げているのですから。

言い切ってしまうと、個人技は注意が必要でも、中盤の守備をタイトにすることで、浦和の攻撃をある程度防げてしまうことが明らかになってしまいましたから、今後の対戦相手は浦和に脅威を感じないかもしれません。


なので、試合内容は、浦和が優勢だったという向きもあるかもしれませんが、確かに決定機の数などを見ればそういえると思いますが、俺はあまり浦和が優勢だったという印象がありません。

磐田は8人で守って、攻めはジウシーニョ頼み(+たまに前田)しかなく、10失点の開幕2連敗を受け、“負けないフットボール”を目指していたように思います。柳下監督が「まず勝ち点を拾って、選手の自信につなげたい」と思い、その通りになったというか。選手交代を見てもそう感じました。



今日のメンバーはいわば旧システムの主メンバー。染みついたプレースタイルを変化させるのは、思いの外難しいということでしょうか。風邪だった原口はともかく、直輝も使わなかったあたり、ある英断を下す前触れのような気がしないでもありません。

個人的に、中盤からむやみにドリブルを仕掛け、守備意識が低かったセルは、戦術理解がまだまだな様子。試合終了後に闘莉王から声をかけられていましたが、きっと注意を受けていたのでしょう。昨季の事件を思い出しましたが、あれから変化がないようでは、怪我人が戻ってくる今後は厳しそうに感じました。


次戦、ナビスコカップ予選の広島戦。いろんな意味で注目です。