Microsoft Excel(以下Excel)とは、表計算ソフトです。
表計算といっても小難しく考える必要はなく、まず表を作り、その中に計算の必要がある数値があれば簡単に計算できるという程度の概念で構わないでしょう。
この計算というのは、入力されている数値が違っていても計算手順は同じだったりと、パターン化しやすい作業である事が多いのです。
そこで、そのパターンを記録しておいて、後から呼び出せばワンタッチで計算が実行できるようになります。
Excelではそのパターンを記録しておく機能のことをマクロと名付け、標準で実装しています。
また、Excel マクロ ではユーザーがマウスやキーボードで実施する内容を記録しておくことになるのですが、もう少し条件などによって実行内容を変える必要がある場合や、複雑な手順が必要となりマクロでの記録に適さない処理も出てきます。
これを解決するため、ExcelではMicrosoftがプログラム開発言語として発売しているVisual Basic をベースにExcel等に必要な機能だけに絞り込んだ簡易型プログラム開発環境となる、VBA(Visual Basic for Applications )を標準搭載していて、これを利用することで通常のシステム開発よりは容易な手順で必要なプログラムを開発できるようにしているのです。
マクロやVBAをうまく活用したExcelファイルは、専用に開発される業務用アプリケーションにも負けないほどの機能と使い勝手を実現することも少なくはありません。VBAを利用するためにはVisual Basic特有の表記ルールになれる必要がありますが、マクロであればExcelを普通に利用できる程度のスキルがあれば、どなたでも使いこなすことが出来るでしょう。
