当たり前ですが、初対面の場合、相談開始の瞬間から「クライエントがカウンセラーに対して絶大な信頼を寄せている」というケースは、ほぼありません。
特に企業等の場合ですと、「上司に言われて仕方なく来ました」という方も多いので、なおさらです。
まずはラポールの形成(信頼関係の醸成)から、とはよく言われることですが、これがまた難しい。
クライエントが「本来の悩みを隠して、当たり障りのないことを言ってくる」場合や、「別な(軽微な)困り事をカウンセラーにぶつけて様子を見る」場合も多いためです。
あまり良い言葉ではありませんが、「このカウンセラーを信頼していいのかどうか」を試すような行動に出ることがある、と。
普通に考えたら、無理もありませんよね。僕がクライエントでも、きっとそうするでしょう。
初対面の人に、最初からベラベラと深刻な悩み事を話せるわけがありませんし。
まずはジャブを打ってみて、その手応えによって軽いネタ(どうでもいい話)で終わらせるか、重い話を聴いてもらうかを判断します。
あるクライエントさんも、最初はずっと「仕事への不満」を訴えていました。
「単調な作業の繰り返しで、自分には向いていない。毎日つまらないつまらないと思いながら仕事している」、と。
淡々とお話を繰り返されていたため、おそらくメインの悩みは別なところにありそうだという感覚を持ちながらお話を伺っていました。
じっくり傾聴し、いろいろと状況をヒアリングさせていただいて30分ほど経過した頃、
「実は今の仕事を続けたい気持ちはあるが、体力的に数年後まで持つのか自信がなく、もしかしたら周囲に迷惑をかけるような存在になるのではないか」
というような話が、ポツリポツリとクライエントから出てきました。
つまり、このクライエントの場合は「仕事への不満」ではなく「仕事を続けられるかどうかの不安」を強くお持ちだった、というわけです。
そこまで到達できず、「仕事への不満」という点にフォーカスしすぎていたら、本当の意味でクライエントの満足を得ることは難しかったでしょう。
今目の前でクライエントが話している内容が本題なのかどうかは非常に判断が難しいところではありますが、真剣に耳を傾け続けることで、クライエントの「本当の気持ち」が出てくる瞬間が必ず訪れると思っています。
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