絵は俺がピエロマンに変格していった、田舎の雑貨店兼バス停です

毎朝6時、始発のバスを見送るのが日課のようになっていた
幼稚園にも小学校にも通わせてもらえず、その日課は4才から11才まで続くことになる

なぜか?その答えは明瞭…
そこは他人様の家だったから。俺は捨てられ両親も兄妹も不明、独りそこにいた

そして、川や畑の片隅で独り夕方の帰ってくるバスを待つのが日課
夜寝る時間以外は、家の中に入ることを許されなかったからだ
なので、食事は朝と夜だけ、昼は山や野原で自給自足をしなければならなかった

7才ぐらいまで、両親のいない事も日々の空腹も理解できなかった
学校や幼稚園の存在そのものを知らなかった

最も辛かったのは「いじめ」
家の住人家族はもとより、近所のガキまでが中傷の言葉や石などを投げつけてきた


しかし10歳のある日、何かが爆発したように俺は逆襲する
近所の悪ガキ3人に、反撃し怪我を負わせてしまうことになる

それは俺が初めてピエロとして裏の顔を見せた瞬間だった
ただ救いだったのは、何故か1才下の女の子みーちゃんが、寄り添ってくれたことだった

これは俺の自業自得なのか運命なのか、哀しいことですが俺にはどうにもできなかった

ピエロマンになった今だが、逆襲は出来る限り控えるようにしよう・・・と思う