みなさんこんにちは。
禅ExcelのZENです。

「なんか数字が合わないんだけれど・・・。」

前回の記事では「誤って数式を消さないようにセルを区別する方法」を紹介させていただきました。

今回は、「実際に誰かがセルの数式を消してしまった場合の対処法」についてご紹介いたします。

例えば下記の集計表を作成した後に
「個々の集計と全体の集計がなんか合わないんだけど・・・」
といったケースです。



その原因をどのように調べていったら良いでしょうか?

解決方法の一例をご紹介します。
まず以前にご紹介した「オートカルク」という機能を使って、選択範囲の合計を調べてみます。

するとオートカルクでは画面右下の数値「合計:84,230,000」になっていることが分かります。(これが本来そうなるべき正しい合計です。)
しかし、集計表の総合計は「84,236,000」になっています。



何故このような事が起きたのか、取り敢えずジャンプ機能を使ってフォーマットが不自然な作りになっていないか調べてみる事にします。

[Ctrl + G]ジャンプ機能を使って、数式セルを選択して色を塗ってみる事にします。





するとセルE6の色が塗られていないことに気付きます。
数式セルをみても「17,300,000」とベタ打ちになっています。



本来このセルE6は数式が入力されるべきなのに、なぜか値が手入力されてしまっています。

実務では「なんでそんなこと起きたんだよ!」というようなケースがあります。
しかも実務はもっと複雑な表が多いため、その原因を探すまでにかなり時間がかかることもあります。

計算が合わない原因を探す時、上記の様に「数式セル」と「値セル」をジャンプ機能を使って区別するのは有効な手段の一つになります。

また、このような数値が合わない事が起きないよう、フォーマットそのものも都度改善していくことも考えるのが必要です。



ご参考にしていただければ幸いです。