みなさんこんにちは。
禅ExcelのZENです。

先輩社員「山田と鈴木と佐藤の合計は?」
新入職員「それぞれの売上の合計か何かですか?」
先輩社員「いや、単純に文字が並んでるとして合計出せる?」
新入社員「は???」
先輩社員「・・・この数値の合計が出ないのも理由は一緒だよ。」

数値は計算の対象になります。

一方、文字列は計算の対象になりません。



「山田と鈴木と佐藤」を合計しても何も計算結果は出ません。
当たり前ですね。

(※マクロではプラスすると「山田鈴木佐藤」と返ってきます。)

文字列:計算対象にならない
数値 :計算対象になる

これは一般常識でも分かりますね。
でも、実務をやっていると次のケースが必ずといって良いほど出てきます。

下記の例で、左側は見た目は数値に見えますが、SUM関数でも合計の結果が返っていません。



よく見ると、右側の通常の数値と違います。
以前の記事でも紹介させていただきましたが、文字列は通常左揃えのため、左側の数値は文字列ではないか?と考えられます。

この左側の数値は「文字列数値」と呼ばれ、特徴は

●左揃えになっている
●セルの左上に緑色の三角印がついている
●該当セルを選択して【Ctrl + !】で書式設定を見てみると「文字列」になっている



です。

文字列ですので計算の対象にはならないため、計算結果が返ってこないのです。

このようなことが実務では起こり、「文字列数値を通常の数値と勘違いしてしまうため、思った結果が返ってこない」ということが、どの職場でも頻繁に起こっています。
(こういった大事なことが何故か市販の参考書には書いてあることが少ないです。)

その時には上記の文字列数値の特徴を思い出していただければと思います。

どういった時にこのような文字列数値が出てくるのか?
どうやったら解決できるのか?

につきましては後日記事にする予定です。


ご参考にしていただければ幸いです。