五つの特徴になぞらえて教えられた
「蓮華の五徳」というものが
あることを教えて頂いたので
書き残しておこうと思います
①淤泥不染(おでいぶぜん)の徳
泥田の中に清らかな蓮の花を見ると
心が洗われる方も多いと思います
踏み入れると身動きがつかぬような
泥に汚されることなく咲く蓮華は
常に過ちを犯しながら反省し
再び立ち上がるのが人間だと
お釈迦様はおっしゃっています
その悪人の心の中にしか
正しい信心の花は咲かない
というお釈迦様の教えが
淤泥不染のなかにあります
②一茎一花(いっけいいっか)の徳
蓮の花は
一本の茎に一つの花しか咲きません
ここには
「私の代わりは私以外にいない」
ということを指し示しています
喉の乾きを代わりに癒すことも
代わりにトイレにいくことも
決して代わることはできません
その人の懺悔、感謝というのも
身代わりがきかない
当事者だけが救いや学びや潤いを
受けることができるということです
③花果同時(かかどうじ)の徳
多くの花は開花後、実をなしますが
蓮は花が開くと見える
シャワーヘッドのような蓮台に
実ができています
つまり花と実(果)は同時だということ
さらに蓮の花は
徐々に開花するのでなく
夜明ごろ一気に花開きます
目覚めたとき一気にことが進む様が
花果同時という意味になります
④一花多果(いっかたか) の徳
蓮の花は
一つの花からたくさんの実ができます
蓮の花がひらくと見える
蓮台の中にたくさん実ができています
薬膳料理でも使われる蓮の実は
滋養強壮や疲労回復、免疫機能の向上、
高血圧予防や自律神経の安定など
多くの効果があるとされています
古くから効能が高いとされる
蓮の実が1つの蓮から1つの実でなく
多くの実が得れるということは
多くの幸福を与えることができることを
示しています
⑤中虚外直(ちゅうこげちょく)の徳
中虚とは
蓮の茎は中に小さな穴が
無数に開いていて弱そうなものの
実際は穴があいているために強い
外直とは
まっすぐに伸びる強さのこと
これを併せ持つ中虚外直も
蓮の特徴になります
象徴や教えには
それぞれ意味がありますが
ここまで深い意味が蓮にあったことは
これまで知りませんでした
これから蓮を思うときには
少し感慨深い思いになりそうです

