とある山羊座の日常生活(デイリーライフ) -2ページ目

一体どこで人生の道を間違えてしまったのだろう……と最近はずっと考えている。

 

小学校卒業時の夏。志望校を決める高3の初夏。そして、就活時……

 

そのいずれかで、正しい選択をしていれば、俺は今とまったく異なる人生を満喫していたのだろう……

もしかして、俺は本当に結婚できない星の元に生まれたのかもしれない。

 

たとえ好意を寄せてくれる女性が現れても、さまざまな原因で結局離れてしまい、俺の恋が成就することなんてかつて一度もなかった。

 

ある時、俺の恋の成就は一つの奇跡に託されていた。

その奇跡が実際起こる白昼夢は、俺は今まで何度見てきたものか。

それが起こるなど、所詮俺の妄想にすぎないだろうと、何度自分自身に聞かせたものか。

 

が、起こっていたのだ。奇跡は。

しかし、だ。

 

その奇跡は、俺の白昼夢のような妄想通りに起こってはいたものの、最終的に水の泡のように消えてしまい、俺は再び絶望の淵に落ちてしまった。

 

こんなことなんて、あるのだろうか。

 

因果律の逆転、なのか?

「結婚できない」という結果が前提となり、それに向かって物事が進んでいたのか?

 

もし本当にそうだとしたら、今だけでなく、今後もずっとその結果に囚われ続けることとなってしまう。

考えるだけでゾットするのだ。

ぶっちゃけ、もし中国に駐在に行くことによって今やっている(いろいろ苦労しても報われない、評価されない)宣伝の仕事から抜け出し、開発員に転身することができるなら、俺は喜んで3年間駐在員になる。

――というのが今回の出張においての一番大きな感想。

 

入社当時からずっと開発志望だし。

本日はアキバで魂ネイションのイベント視察。

基本撮影禁止のイベントなのだが、とあるケースの前では、スマホの無音カメラで展示品をコソコソと撮っているやつが隣にいた。
そういうルール違反は正直非常に腹が立つ。
そして見た目や服装からすると中国人じゃないかと思い、スマホ画面をチラッと覗いたらやはり中国語のメニューだった。

そういえば会場の外にも大量のイベント限定品の袋や箱を持っている中国人集団が複数いた。
間違いなく転売屋だ。

別にアンチでもディスっているわけでもないのだが、迷惑であることは事実だ。
日本だけの話ではないが世界的に中国人に対する印象が悪いのは周知の事実。
近年は金持ちが増え、各国で爆買いをしているから以前に比べだいぶ歓迎されるようになったが、それでも一部民度が低い連中のせいで印象がイマイチ上がらない。

別に全員がそうでないのはわかっているが(俺自身も中国人だし)、ルールを守らないのなら国から出てくるな、恥を掻くなら自国の中でだけにしろ、と怒鳴りつけたい。

さて、外国で中国人だと名乗るのが恥ずかしくなくなる日は果たしてくるのだろうか?
会社の同期の飲み会。
仕事がちょうど繁忙期で夜10時まで残業してもう帰りたくてしょうがない状態だったが、配慮のつもりで最後に顔だけでも出しておくかと思いお店に向かった。

当然着いた頃にはラストオーダーの時間は過ぎていたが、店員さんが気を利かしてくれて特別に飲み物を一杯頂戴した。
それ以外はほとんど何も口にしていない。

が、会計の時はなぜかほかの面子と同じ額の5000円を出させられた。
それはともかく。
ともかくだがその場で告げられた言葉はとにかく後味が悪かった。

「マンション買ったんだからどうせ金持ってるんだろ」と言い放たれたのだった。
ぶっちゃけあの状況で切れてもいいと思ったが、一応同期某氏の退職の送別会も兼ねている場だから敢えて何も言わなかった。

上海(都会)出身だのマンション買っただのとかの理由で、本気か冗談か知らねぇがよく「金持ち」とか「上海のボンボン」とか言われているが、正直非常に不愉快だ。
両親がどれだけ苦労して俺を日本に送り出してきたかも知らずに適当なことばかり言っているその行為自体は無責任だと思う。

あと、うちの実家は中国の極一般的な家庭であり、当然のことながら、「金持ちだ」とか言っている奴の実家のほうが、うちよりよっぽど金を持っていることは断言できる。
なぜなら、国の生活水準の差からいうと、日本の普通の中年サラリーマン一人の収入は、うちの世帯収入を超えているからだ。

話は脱線したが、とにかくだ。
「どうせ金持ってるんだろ」というような、人への配慮の欠片も人間味もない言葉を軽はずみに発した人間とは、同期とはいえ今後ある程度距離を保つとしよう。

配慮してわざわざ顔を出しに行った俺がバカだった。
日本には「内」と「外」の文化がある。
その考えは日本人にとって人と接する際の根本的は部分とされており、それを理解できなく困惑する外国人も少なくはない。

私はそれは日本の素晴らしい文化の一つだと考えており、深く理解しているつもりである。

一般的に、「内」グループにいるのは仲間同士、それに対し「外」グループにいるのは他人、というのが基本的な認識である。

ところが最近、「内」と「外」が混同されたり、もしくは逆にされたりするケースが、まれに現れる。

「内」にいるのに(無意識的にかもしれないが)仲間外れとされ、「外」にいるよそ者にも関わらず仲間とされる、という現象に、実に困惑しているのだ。
2007年10月来日。
2011年4月就職。

3年半留学生をやっていて、就職してからもうすぐ4年が経つ。
気がつかないうちに、もう社会人歴が留学生歴より長くなってしまっていた…

なんか、不思議な気分だ。
時間が経つのは早いと、しょっちゅう言っているが、こうして期間を計算してみると、改めて驚いてしまう。

日本は、もう8年目というところか。

8年前の俺から見れば、今の生活はまるで夢のようだな。
当たり前のように日本で働き、日本で暮らす。
中国にいた頃の俺にとっては、どれだけ幸せなことだったろう。
今やもう、当たり前のようにしか思えないが。

とはいえ、そもそもその「当たり前」も、自分の努力で手に入れたものではある。

が、こういうふうに思い返すと、ほんの少しだけ、一瞬の幸せを感じる。
そして、長い間、次の「幸せ」を求め続けてきたが、いつ実現できるのだろう…?
さらばだ、二十代。
今日から、三十路になりました。

二十代を卒業するまでに彼女ができなかったことを、非常に悔しく思います。
まったく、残念極まりありません。

そして、未だに彼女ができていないことは、十年前の20歳になった自分に対して、大変申し訳なく思います。

人生で一番輝くはずの、一番恋愛すべきはずの十年間を、無駄にしてしまった気がします。

十年前の私は、まさか自分が30になっても一回も彼女ができていないことを、思いもしなかったでしょう。

私が不甲斐ないばかりに、自分自身にご迷惑おかけして、大変申し訳ございませんでした。

ともあれ、30歳になること自体は新しいスタートでもあります。
こんな情けない私ですが、独りのまま30を迎えてしまった私ですが、頑張ります!

十年後、40になった自分が、上と同じことを書かずに済むことを、切に願います。