どうやら確定らしいので、遅くなりましたがお知らせします。
Cロナウドのレアル・マドリー移籍が決定
移籍金は約8000万ユーロ(128億円)
まさかここまでのオファーがくるともマンUは思わなかったんでしょうが、ついに放出決定です。
このニュースに関して言えば、リバプールファンとしては嬉しく、いちサッカーファンとしては残念です。
カカも獲得したレアルですから、これで2人のバロンドールを同時に獲得したわけです。
レアルはいったい何がしたいんでしょう

ホントに補強が必要なのはディフェンスラインとセンターのはずです。
そもそも現在のメンバーを使いこなせていないのに、扱いづらい2人の選手まで………
理解に苦しみます。
まずはレアルの昨季の不振の原因について語らなければなりませんかね。
ずばり、安定感と集中力に欠けた守備。そして下部組織の怠慢でしょう。
バルサが息を吹き返し、3冠を達成できたのはそこを改善できたから。
バルサの成功例を挙げて説明していきましょう。
バルサは下部組織の指揮官だったグアルディオラ監督を就任させました。
下部組織を見てきたというのは、実はとても大きく、チーム全体が見えているということ。
下部組織からバルサほどのチームに一流の選手を上げるには、どこのポジションにどんな選手がいるのか、足りないところを補うにはどんな選手を育てればいいのか、育てた選手はどんなポジションに向いているのか…などありとあらゆることに目を向けなければいけません。
現役時代から「ピッチ上の指揮官」といわれたグアルディオラはそういった考えに長けていました。
彼はまず、スター選手にも厳しく規律を設け、トレーニングをサボらせませんでした。それに耳を貸さなかったロナウジーニョやデコはモチベーションの喪失もあってチームから半ば追い出される形で移籍したのです。
これはエトーやメッシにとってあまりにショッキングだったことでしょう。「自分たちもモチベーションを失い、努力を怠ればああなってしまう」と思ったに違いありません。スター選手としてポジションを確約されたはずの選手が、こうも簡単に見限られてしまうのですから。
その後の2人はご覧の通りです。ロナウジーニョはピークを過ぎ、デコはプレミアのスピードになじめなかった。
決してポジションが約束されていないというのは若手や控えの選手にとっても影響しました。トップの誰かがだめなとき、コンディションを万全にいいパフォーマンスをしようとしたのです。結果的にチームの底上げは大成功し、バランスとしては最高のチームに仕上がりました。
また、グアルディオラはピボーテとしてプレーしていたため、今までのパスワークと同様にディフェンスにも力を入れました。中盤で早くボール奪取することで、攻撃の精度は上がり、今まで負担の大きかったディフェンスラインも集中力を90分間持続できるようになったのです。結果として、最後は今まで伸び悩んでいたGKのビクトル・バルテスまでもが安定したパフォーマンスを発揮しだしたのです。
これは世界中のクラブが手本にすべき例だったと思います。
「自国の選手を育てないクラブに未来は無い」そう感じました。
だからこそ、UEFAのプラティニ会長も5+6ルール導入を検討しています。
5+6ルールとは、外国人枠を5人に固定し、6人の地元選手(自国リーグで育ったもしくは自国リーグでの長いプレーで認定を受けた選手)をメンバーにするルール。加えて2+3ルールもあり、これは同じようなルールのベンチメンバーに関する規定です。
このようにして下部組織からの生え抜きや自国選手の起用に発破をかけていくことで、マネーゲームの防止やUEFA全体のレベルの向上、各国リーグの盛り上げ、レベルの拮抗、そしてビッグクラブの負債改善が一気に望めるわけです。
さて、当のレアルですが、そこまでディフェンス陣の実力がないかと問われると、返答に困ります。
力が無いワケではないのですが、荒いというか、安定感に欠けています。
まして攻撃的なチームなのでミスが露呈しやすいです。
戦術面での改善も必要かと思われますが、集中力を持続させる必要があるでしょう。
ペペ、メッツェルダー、ミゲル・トーレスなどが頑張る必要性が大きい分彼らのミスが失点につながりやすいです。
攻撃的なサイドバックしかいないのも、サイドのスペースがデッドゾーンになる要因のひとつです。
中盤のメンバーも攻撃的なボール回しは得意ですが、ディアラ以外は決してディフェンスが良いわけではありません。
よって、守備的な中盤とサイドバック、守備範囲の広いセンターバックに補強の必要性が感じられます。
いくらカシージャスがすごくても、1人でゴールを守ることはできませんからね。
問題は攻撃陣にもあります。攻撃陣にはオランダ勢が多くいる(スナイデル、V.D.ファールト、ロッベン、フンテラール)レアルですが、その割にはシステムがあっていないのが問題でした。
今回カカとロナウドを獲得したことで、余計にどんな攻撃をしたいのかが見えなくなってしまうのではないでしょうか。
ロッベンは俊足を活かしたカウンターなどが得意ですが、その分守備には労力を使いません。中盤がいかにボールをいいところに配給するかにかかっています。
フンテラールはポストプレーとダイレクトプレーに定評がありますが、足元の技術は平凡です。
イグアインはサイドもこなせる万能選手ですが、コレといった武器に欠けます。
カカは前方に大きなスペースが必要で、プレースタイルは守備的なチームに向いているでしょう。(現に彼の得点はドリブルシュートとPKがほとんどです)
ロナウドはカウンターもポゼッションも両方こなせますが、ボールを持ってナンボの選手。チームが一丸となって彼をサポートする必要があります。
コレに感覚派のラウルが加わるのでもうどうしていいか分かりません(笑)
今までいた選手と獲得した選手の相性は分かりませんが、案外監督は組み立てに苦労するのではないでしょうか。
もし、大きな選手放出がなければ、来季のレアルはこんな感じ
GK カシージャス
CB ペペ
メッツェルダー(ミゲル・トーレス)
RSB セルヒオ・ラモス
LSB マルセロ(エインセ)
DMF ディアラ(ガゴ)
CMF スナイデル(グティ)
OMF カカ(V.D.ファールト)
RWG ロッベン(イグアイン)
LWG C.ロナウド
CF ラウル(フンテラール)
余ってるならどこのチームも1人くらい分けて欲しいですね(笑)
コレにリベリーやビジャが加わる可能性も高いですから………
まさにウイイレのマスターリーグの様です。
とんだ厨チームだわ。
とりあえず、こういった大型補強には大型の放出もついてきますから、そのおこぼれをしっかりと享受しないては無いです。
現在、サビオラやエインセ、V.D.ファールトなんかの放出が噂されてますから。皆リバプールの狙い目ですし。
話題はユナイテッドに移ります。
ユナイテッドはこの取引で完全に得をしたと思います。
ひとつはロナウドが一番いい値段の時期に売却できたこと。
これで補強資金は約130億円上乗せされました。もともとの予算を考えても150億は使えるわけですから、世界中のどんな選手も獲得することが出来るでしょう。
ふたつめはピッチ外のしがらみから開放されたこと。
ロナウドはマスコミには最大のターゲットであり、チームはマスコミに振り回されることが多々ありました。
周りの選手も集中できる環境が出来ましたし、世界最高のエゴイストが去ったことでチームケミストリーは上向くでしょう。
みっつめはさらに安定感のあるチーム作りへの転換です。
昨季は連覇こそしたものの、決してプレミアで最高のチームと呼ぶに相応しいチームではありませんでした。
ロナウドが去ったことで、他の選手を思い切って使っていくことが出来るでしょうし、見方によっては的を絞りにくいチームになると思います。ロナウドの代わりとして連れてこようとしている選手はウィガンのアントニオ・バレンシアで、まだ24歳と若く、非常に面白い選手です。
ロナウドと似たようなプレースタイルのナニの出場機会も増えるでしょうし、ルーニーはもっと自由にプレーさせてもらえるはずです。自由になったルーニーほど怖いものはありません。W杯予選では7試合で7ゴールと驚異的な数字を記録しています。
新たな補強によって、ヘタをすると昨季以上のチームが出来上がることが怖いです。
それでもユナイテッドは慎重に移籍市場を見ているでしょう。
テベスを売らなくてもいいかもしれないし、どのポジションを強化していくべきか悩みどころです。
ビディッチを始め、集中力に欠けるディフェンスラインや、他のビッグクラブに比べて見劣りするCMF、高齢のギグスの代役探しなど、以外にポイントは少なくありません。
オレとしては、降格の決まってしまったミドルスブラとニューカッスルから選手を買うのが得策かと思います。
噂のひとつも挙がってませんがね。
これでビッグネームを狙うんだとしたら、それは平凡なチームのやることです。
常に一手先を読んだ補強をすべきですね。
話はもう一度変わりまして、ロナウド本人について。
彼は偉大なるポルトガルのウイング、フィーゴに憧れてレアルに入団しました。
しかし、ことはそんなにうまく運ぶでしょうか。
まず、リーガとプレミアとではスタイルが大きく異なります。
プレミアではハードなプレーと、よりスピードのある展開が好まれ、故にディフェンスはPKやFKを覚悟してもタックルにきます。だから足元でかわせなくても、エリア内でロナウドはダイブすればPKがもらえました。
しかしリーガでは、よりテクニカルなスタイルが好まれ、ゆっくり時間をかけてパスを回し、勝負に行くならDFをかわすことが要求されます。また、タックルに来ないでボールを見てディフェンスするため、やりづらいでしょう。
サイドの展開や緩急の使い分けにも違いがあり、プレミアが長いほど、ベッカムなどのようにサイドは苦労するはずです。
また、レアルはエゴイストの集団です。ユナイテッドではロナウドは好きなようにプレーし、好きなように振舞っていましたが、それが許されるとは思えません。
幸いユナイテッドには文句を言うようなエゴの強い選手は少なかったし、ファーガソン監督は人心掌握に長けた素晴らしい人物でしたから、彼は成功できたのでしょう。
もし彼がユナイテッド入団当初のように自分勝手なプレーを続ければ、それが内部分裂の火種に………なんてこともあるかもしれません。
とりあえずはこの辺にしておきましょう。
今度はリバプール総括と今オフのポイントについて語ります。
ロナウドが失敗すると、ちょっと面白いことになりそうですね。
まあ、寄せ集めのチームはそこまでうまくいかないと思います。
レアルファンとミーハーの皆さん、シーズン開幕までごきげんよう。