クリスマスイブという響きだけで…
胸がどきどきと高鳴るこの季節。
肌寒くなって…
イルミネーションもきらきら輝いて…
音楽はクリスマスミュージック一色。
はじめて…
車の中で泣きました。
愛車のしろパッソくんと。
最初っから…
嫌な予感みたいなのがしていたの。
ここでやめてたら…
傷つかずにすんだかもしれない。
でも,一生後悔はしたと思う。
過去になっては,わからないけど。
ここまできたら…
引きかえせなくなっちゃって。
あの声のトーン。
重い雰囲気。
冷たい風。
呆れた顔。
バカだ。わたし。
初恋は…
初恋で終わらせるべきなんだと。
綺麗なきらきらした思い出で
心の引き出しに入れておくべきなんだと。
持ち出しても…輝かない。もう二度と。
赤い糸を手繰り寄せていたら…
切れちゃった。
さすがに,彼の前では泣けない。
無意味な意地。
可愛くない。
困らせたくない。
必死に涙を堪えて…
彼から離れて…
運転中,涙ぼろぼろ。
工事現場のおじさんに心配そうな顔をされ
隣の車に振り向かれ…
車線を譲ってくれるトラック
涙ぼろぼろで前なんて見えなかった。
家に帰ってきて,運転して帰った記憶なんてない。
こんな苦しい思い出も
いつか笑える時がくるんでしょうか?
いつか,またどこかで彼にあった時には…
優しい笑顔で笑えることができるのでしょうか?
何もかも,全部,全部,忘れたい。
息をすることも。考えることも。
泣くことも。体を動かすことも。
何もかも,忘れたい。
生きる意味も。恋することも。
惹かれた理由も。
何もかも分からないまま。
泡のように消えていった。
残されたのは…
残されたのは…
何が,残ったのかな。