危険ドラッグ（脱法ドラッグ）の怖さを考える講演会（主催・都薬物乱用防止推進大田地区協議会）が二十七日、大田区の御園中学で開かれた。蒲田署の鈴木正義組織犯罪対策課長は現場での取り締まり経験を基に「どんな呼び方をしようと犯罪組織が関与する合成麻薬。絶対にやってはいけない」と訴えた。
蒲田署管内で今年、大麻
や覚せい剤などの規制
薬物関連で逮捕されたのは二十人。規制薬物に指定されていない危険ドラッグの取り扱
いはそれ以上あったという。
危険
ドラッグの吸引で、意識を失って街中で倒れていた男の例や別人のようになった夫の横で奥さんが泣いていたケースも紹介。都とともに立ち入り調査をした際にも、若者がたくさん来店していたといい、若い世代
への浸透ぶりに危機
感を募らせていた。