ポリプテルスの生き餌(活き餌)について考察してみました。
生き餌として有名なものに、小赤(金魚)、メダカ、ドジョウなどがあります。
とくに小赤はビタミンB1破壊酵素サイアミナーゼを持つことで有名です。さてサイアミナーゼって本当にポリプテルスの餌としては厄介者なんでしょうか?
サイアミナーゼ=thiaminaseでチアミナーゼと呼ぶ方が多そうです。まあ、読み方の違いです。ちなみに昔からの呼称でアノイリナーゼともよく呼ばれているようです。
チアミナーゼ、そう、チアミン分解酵素なのです。なるほど。よくビタミンB破壊酵素と言われますが、数あるビタミンBの中でもビタミンB1のみに作用するのです。それが、化合物名ではチアミンです。このチアミンを真ん中からぶったぎって機能させなくするのがチアミナーゼなんですね。
チアミン(ビタミンB1)は糖質の代謝に用いられているので、欠乏するとブドウ糖が吸収できなくなるようです。人間でも有名な脚気も症状の一つです。
ところで、ネコにイカなどの生の魚介類
を与えると腰が抜けると言われるのも魚介類に含まれるサイアミナーゼが原因で急性のビタミンB1欠乏症になるからのようです。このサイアミナーゼは魚介類の内臓に多く含まれているようですが、全ての魚介類に含まれているわけでもないようで、種類によって含有量も様々なようです。とくにフナや金魚は多いようです。うなぎは含まれておらず、逆にビタミンB1が多いようです。その他、蕨などの灰汁の強い植物や蚕などの昆虫類、細菌等もこの酵素を含有するものがあるようです。しかし、なぜこの酵素をもつのか、生理学的な意味はよく分かっていないのだそうです。なぬ!!
ちなみに、人間の腸内にもこの酵素をもつ、ビタミンB1分解菌が生息することもあるようです(成人の約4%)。
この酵素は酸性下で安定で、アルカリ性下と熱処理で活性は低下するようです。なので加熱すれば、害はなくなるのですが、もう生き餌じゃないし…
それと、チアミンはニンニク、ネギ、ゴマなどに含まれるアリシンという成分と結合してアリチアミンという物質になるようです。アリチアミンは腸内吸収が良くなるだけでなく、構造変化によりチアミナーゼに分解されないのです。ニンニクは人工飼料によく使われるから、ニンニク与えるか?
さて、敵を知っても対処の仕方がわからない、しかも、そもそもポリプだって魚なんだからサイアミナーゼの影響あるのかな?
そこで、調べていてよく目に付いたのが鰤、カンパチの養殖における事例でした。この場合、カタクチイワシを90%以上与えるそうで、カタクチイワシはサイアミナーゼを多く含むのでビタミンB1欠乏症が原因となるようです。また、別途ビタミンB1を投与して対処できたことからそう判断したのではないかと思いますが、詳しくは分かりませんでした。これが、正しいとすれば、サイアミナーゼは魚でも影響を受けることになります。
こうして、調べてみても、小赤などの生き餌に含まれるサイアミナーゼがポリプテルスにとって有害かどうかは分かりませんでした。ただ、自然下ではビタミンB1は色々な所から摂取できると思いますが、限られた空間の水槽で単食は危険かもしれません。餌のバリエーションを増やすことが重要ではないでしょうか?
ビタミンB1を多く含むものは、米糠、うなぎ、酵母、大豆、豚肉ですが、ポリプなど肉食魚の餌として有名な牛ハツがあります。牛ハツはビタミンAも豊富なことから、バリエーションに加えてもいいかもしれません。
うちでは、幼魚期はメダカ、少し大きくなったら、小赤と牛ハツを与えています。幼魚期は牛ハツの消化が悪いので避けています。やっぱり生き餌は成長もいいですし。成魚になったら、キョーリンのひかりクレストキャットとたまに小赤です。エンドリケリーでもキャットは食べますが、やはり生き餌とは食いが全然違います。なので、飽きないように小赤などの生き餌もたまにあげるのです。
また、新しい情報が入ったらアップします。
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生き餌として有名なものに、小赤(金魚)、メダカ、ドジョウなどがあります。
とくに小赤はビタミンB1破壊酵素サイアミナーゼを持つことで有名です。さてサイアミナーゼって本当にポリプテルスの餌としては厄介者なんでしょうか?
サイアミナーゼ=thiaminaseでチアミナーゼと呼ぶ方が多そうです。まあ、読み方の違いです。ちなみに昔からの呼称でアノイリナーゼともよく呼ばれているようです。
チアミナーゼ、そう、チアミン分解酵素なのです。なるほど。よくビタミンB破壊酵素と言われますが、数あるビタミンBの中でもビタミンB1のみに作用するのです。それが、化合物名ではチアミンです。このチアミンを真ん中からぶったぎって機能させなくするのがチアミナーゼなんですね。
チアミン(ビタミンB1)は糖質の代謝に用いられているので、欠乏するとブドウ糖が吸収できなくなるようです。人間でも有名な脚気も症状の一つです。
ところで、ネコにイカなどの生の魚介類
を与えると腰が抜けると言われるのも魚介類に含まれるサイアミナーゼが原因で急性のビタミンB1欠乏症になるからのようです。このサイアミナーゼは魚介類の内臓に多く含まれているようですが、全ての魚介類に含まれているわけでもないようで、種類によって含有量も様々なようです。とくにフナや金魚は多いようです。うなぎは含まれておらず、逆にビタミンB1が多いようです。その他、蕨などの灰汁の強い植物や蚕などの昆虫類、細菌等もこの酵素を含有するものがあるようです。しかし、なぜこの酵素をもつのか、生理学的な意味はよく分かっていないのだそうです。なぬ!!
ちなみに、人間の腸内にもこの酵素をもつ、ビタミンB1分解菌が生息することもあるようです(成人の約4%)。
この酵素は酸性下で安定で、アルカリ性下と熱処理で活性は低下するようです。なので加熱すれば、害はなくなるのですが、もう生き餌じゃないし…
それと、チアミンはニンニク、ネギ、ゴマなどに含まれるアリシンという成分と結合してアリチアミンという物質になるようです。アリチアミンは腸内吸収が良くなるだけでなく、構造変化によりチアミナーゼに分解されないのです。ニンニクは人工飼料によく使われるから、ニンニク与えるか?
さて、敵を知っても対処の仕方がわからない、しかも、そもそもポリプだって魚なんだからサイアミナーゼの影響あるのかな?
そこで、調べていてよく目に付いたのが鰤、カンパチの養殖における事例でした。この場合、カタクチイワシを90%以上与えるそうで、カタクチイワシはサイアミナーゼを多く含むのでビタミンB1欠乏症が原因となるようです。また、別途ビタミンB1を投与して対処できたことからそう判断したのではないかと思いますが、詳しくは分かりませんでした。これが、正しいとすれば、サイアミナーゼは魚でも影響を受けることになります。
こうして、調べてみても、小赤などの生き餌に含まれるサイアミナーゼがポリプテルスにとって有害かどうかは分かりませんでした。ただ、自然下ではビタミンB1は色々な所から摂取できると思いますが、限られた空間の水槽で単食は危険かもしれません。餌のバリエーションを増やすことが重要ではないでしょうか?
ビタミンB1を多く含むものは、米糠、うなぎ、酵母、大豆、豚肉ですが、ポリプなど肉食魚の餌として有名な牛ハツがあります。牛ハツはビタミンAも豊富なことから、バリエーションに加えてもいいかもしれません。
うちでは、幼魚期はメダカ、少し大きくなったら、小赤と牛ハツを与えています。幼魚期は牛ハツの消化が悪いので避けています。やっぱり生き餌は成長もいいですし。成魚になったら、キョーリンのひかりクレストキャットとたまに小赤です。エンドリケリーでもキャットは食べますが、やはり生き餌とは食いが全然違います。なので、飽きないように小赤などの生き餌もたまにあげるのです。
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