昨日のさとるっぺさん のご要望にお応えして,

本日は屋外のらんちう飼育風景を紹介しま~す!


rolex-nicoleから4匹頂いたのは1ヶ月とちょっと前ー.

最初は観賞さえ出来ればいいと思っていたんですが,

2度の産卵により一気に舟4つまで増えてしまいました・・・

今日はちょっと(?)長くなりますのでお時間のある方はお付き合い下さい.



↓まずは全体の飼育風景です.

全体1
ベランダは南向きにあり,日当たりが極めて良いです.

手前がコンテナBOXで50L,次がプラ舟40L,

続いてプラ舟80L×2つです.

コンテナBOX
プラ舟


下はコンクリなので舟の直置きは夏場に激しく水温が上昇します.

よってコンクリのブロックを↓のように下に置きます.
ブロック縦置き

↓舟が大きい場合はブロックを横向きにして安定性を高めています.

ブロック横置き

そして舟の保温性を高める工夫もしてあります.

最初から断熱材入りの舟もあるようです.


まずは底面↓
底板
ブロックの上,舟の下に青い板があります.

↓これです.

発泡板2
白い発泡スチロール板よりも丈夫です.

ホームセンターで購入できます.

普通の発泡板では重さに耐えられないかもしれません.

ちなみに,舟の底面のクッション材にもなっています.

(ブロックに直接置くと底面に負荷がかかります)


さらに舟の周りには断熱材も貼ってあります.

断熱材1
梱包材として使われるものを巻いてテープで貼っただけですが,

さらに保温性を高くするためにはこの下に発泡スチロールを貼ります.

↓ちょっと見にくいですが・・・

断熱材3

↓上に被せれば保温性を高めるための蓋にもなります.

保温


↓そしてこの場所は軒下になっています.

軒
↑軒です.

ただし,強い雨では跳ね返ったり,風で煽られて

舟に雨水が混入するキケンがあります.

あまり神経質になる必要もないかもしれませんが,

現代の雨はあまり綺麗ではありませんし,

水温が急激に下がる原因ともなりかねません.

波板1
↑このような塩ビの波板は光を遮断せず,

保温性もあり,且つ風通しも良いです.

波板2
↑ちょうど波になっているので隙間ができます.

雨の日や気温の低い日は蓋をしたままです.

暖かい日中は蓋は要りません.


さらに・・・

角材
板あげ
間隙

↑このように角材などを波板の下に敷く方法もあります.

風通しがアップするので,雨降りそうだけど

晴れる気もするし・・・でも日中は仕事でいないし・・・

という日や保温したいけど完全に蓋をしたくないな,

そんな時はお好みの太さの角材を使って調整できます.


↓そして波板には給餌口も設置し,

フードタイマーの取り付けが可能となっています.

塩ビ給餌口
フードタイマー
↑平日の日中は餌やりが出来ないため,

全ての舟にフードタイマーを設置してあります.

↓また,雨などがかからないようにカバーも自作しました.

カバー
↑日よけにもなりますね!



各舟にはエアレーションや投げ込み式フィルターを設置.

らんちう飼育ではフィルターはなかなか使われませんが,

小さな舟ですので水質安定の為には必要と考えています.

エアレーション
投げ込み式


電源は外にコンセント差し込み口があったので

↓タップをつないで接続しています.

タップ&ポンプ
↑舟の後ろ側なので雨があたらず安心です.


↓稚魚用舟にはヒーターも設置して水温を20℃に設定.

ヒーター
サーモ
↑サーモも舟の後ろ側に隠してあります.


↓あと,稚魚用舟にはエアレーションと分岐させて.

スポンジタイプのフィルターを設置して水質を維持.

稚魚舟2
稚魚舟1
↑なかなかいいです♪


これから夏場になって暑くなりますので

日よけ対策も重要です↓
簾
簾を使うと適度に日光を遮ってくれるばかりか,

風通しもよいので重宝します.

よしずを使って全体を覆ってもいいかもしれません.

↓曇りの日などは半分発泡板で半分簾ということもあります.

日よけ

↓さらに簾の下に角材を置くこともできます.

稚魚舟3

直射日光が当たる環境では青水と言って

↓植物プランクトンの繁茂した緑色の水になります.
らんちう青水1
冬場は敢えてこの水にすることで保温性を高めます.

また,適度な餌にもなるようです.

しかし,気温が高いと濃くなり過ぎて酸欠あるいは,

病気の引き金にもなりかねませんので,換水に注意が必要です.

だいたい夏場と真冬以外は1週間に1度程度の換水です.



ここで道具紹介♪

七つ道具

水温計
ホース
バケツ
ホースからは井戸水が出ますが,水温は年間を通して14℃くらい.

そのままではやや冷たすぎます.

初めは汲み置きしていましたが,舟が多くなり,

供給が間に合わなくなったので↑のバケツ2つを使い,

風呂場で温度調整した水を何度か運びます.


こんな感じで賑やかな(?)ベランダとなりました.

もう少し舟を増やしたいのはやまやまではありますが,

さすがにこれが限界かな・・・と思います.

じゃあ,来年は仔引きできないの?

それはまた来年のお話・・・


こんな感じで最後までお付き合い頂きありがとうございました~