pH
前回の復習からいきましょう.
pHは水素イオン濃度のことで0~14で表され,0に近い方が酸性,
14に近い方がアルカリ性でしたね.
さて,水には軟水と硬水がありますが日本の水はどちらでしょう?
日本の水は軟水ですね.
これは硬度を測定することによってわかります.
次は硬度のお話.
GHとKH
GHは総硬度といって水の中のマグネシウムとカルシウムの総量を
表したものです.
井戸水などはミネラルを多く含んでいますので多少硬度が上がります.
また欧州の水はものすごく硬度が高く,
浄水器で一生懸命軟水を作っています.
というのもアマゾン川は軟水でpHも弱酸性が多いためです.
日本はその点恵まれていますよね.
KHというのは炭酸塩と結合したマグネシウムイオンとカルシウムイオンの
濃度を表したものです.
この2つは特にアクアリウムの世界で区分されて使われていますが,
GHはあくまでマグネシウムイオンとカルシウムイオンの総量であり,
そのうち炭酸水素と結合したものだけをKHとして表しています.
色々難しい話は抜きにして簡単に言うと
KHが実は緩衝作用といってpHの値を変化しにくくしています.
これが低いとpH値が安定せず,水は酸性へと傾いていきます.
ですので重要なのはKHの方です.
pHを低くしたい場合はまずKHを下げましょうってね.
なのでテトラのpH降下剤はKHも下げているんです.
逆にサンゴ砂などを用いるとカルシウム分が溶け出し
硬度があがりpHも上昇します.
今日はここまで.
次は水質勉強会第3回目にて.