昨日借りてきたエウレカセブンというアニメを見た。感想は・・・・・よかった。とてもよかった。まだ最初の数話しかみてないんだけど。
なんというか、主人公が他人のような気がしない。
主人公、レントン。退屈な日常に不満を抱えて生きている。口癖は「最悪だ」。一応夢はあるけれど、他人はそれを「くだらない」としか思わない。現に、胸を張って自慢できるような立派な夢ではない、という事は本人も自覚している。
「夢なんて見てないで、現実を見て、いずれ自分の役に立つ事だけをして生きるべき」
そう主張する周りに反発したい気持ちはあるものの、そこまで自分の夢に自信があるわけでもない。このまま他人に流されて、他の人達と同じようにつまらない人生を送っていくのか・・・・・と憂鬱な気持ちになりながらも、いつも通りの平凡な毎日を過ごしている。
そんなある日、彼は謎のロボット「ニルバーシュ」とそれに乗って現われた女の子「エウレカ」と出逢う。初めて自分の夢や考え方を否定しないで理解してくれたエウレカに衝撃を受けたレントン。そして、エウレカと一緒に行く事が自分の夢を実現するための近道でもある事を知った彼は、“平凡な日々” から飛び出し旅に出る事を決意する。
このレントン、うざったいくらいにガキ。いらない事はペラペラ言うし、ギャアギャアうるさいし、勘違い多いし、失敗ばっかするし、その上結構マイナス思考ですぐ落ち込む。おかげで周りからは軽く変人、おもちゃ扱いされ、さらに一部からは疎ましく思われてしまう。そして彼は今日またため息をつく。「最悪だ」・・・・・・と。
そう、何だかおれみたいなキャラなんだ、ムカつくくらいね。
・・・・・いや、正確に言えば、“以前の” おれみたいなキャラかな。今のおれは、もう周りに逆らって自分の気持ちを貫き通す事を、馬鹿馬鹿しく考え始めるようになってきてしまった。抵抗する事を諦めて、他人が望むような人物を演じる事を決めたのは数年前。最近はもう昔とは違って、周りからは「大人だね」等といった台詞を言われるようになった。それがまた気に喰わなくて、それでも素の自分で接する勇気も無くて・・・・・・・結局、周りに受けのいい態度を取り続ける。そんな自分がどうしても好きになれない。
そんなおれにとって、レントンは親近感だけじゃなく、懐かしさも感じさせてくれる・・・・・・そういうキャラ。彼の奇怪(一般人から見て)な行動や言動の裏にある真意とかもすぐに理解できるし、だからこそ応援したくなるような・・・・・・・・・そんなキャラ。
だからといって、今さらレントンのようにまた馬鹿をやろう・・・・などと考えてるわけじゃない。でも、このアニメを見ると考えてしまう。もし、15歳の頃のおれが自分の考え方や価値観等を理解してくれるエウレカみたいな人に出逢っていたら、おれの人生は一体どう変わっていたのだろうか? もし、自分を偽る事を知らないままおれが成長していたら、一体どんな人間に成長していたのか?・・・・・・・・と。
まだまだ成長過程にある主人公に過去の自分を重ねながら鑑賞する。こういう楽しみ方も出来る、という点で日本のアニメには感心させられた(まあ、その分実写映画は「まるでゴミのようだぁ!」なんだけど)。
レントンが一体どんな成長を遂げるのか、今から楽しみだ。
とにかく、音楽もいい、時々写される水彩画の絵も綺麗、ニルバージュもかっこいい、そしてエウレカ萌え。これは、かなりの良作アニメな予感。
日本で生活してたら、きっと出逢えなかったアニメなんだろうな・・・・。
今日の一言 「あの日交わした約束は砕けて散った
激しく儚い記憶のカケラ
たとえ2人並んで見た夢から覚めても
この想い忘れはしない ずっと
追憶の日々が照らす今を・・・・・」



