いつだったか、自分のポテンシャルを試すために「100Kウルトラマラソンに参加したい」と思い始めた。

そんな気持ちから最初は岐阜県高山市を走るイベントの資料を取り寄せた。
その後に東京都内をスタート/ゴールとするこのイベントを見つけたので内容を比較。

エントリーフィーはほぼ同じだけど、コースの特色が全然違う。
高山の方は標高1300mまで上がったり下ったり、そしてまた上がったりする。
一方、東京は江戸川土手を走るコースなので高低差を考えると貧弱な私には東京の方が都合がいい。

そんなワケで東京をスタート/ゴールとするイベントに申し込んだ。

トレーニングも少しはしたけど、自転車のレースの前から膝を痛め、そして自転車レースに出て一応は完走したものの膝を悪化させてしまった。
2週間後の柴又100Kはヤバイかも...そう思う事も有ったけど1週間前の土日の2日間で軽く32km走ってみた。やっぱり痛みが出て来るじゃん!

本番までの1週間は毎日膝の事ばかり心配になっていたような気がする。

本番1日前。前泊するために近隣の宿泊施設に泊まった。
チェックイン時に「この人はマラソン参加者」と思える人ばかりだった。

そして本番。朝6時過ぎに柴又駅に到着です。
明らかに参加者と思われる人ばかりが改札を出て行った。
寅さんの像に加え、寅さんを心配そうに見送る妹のさくらの像も3月に増設されたので、それを記念撮影。

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会場までは帝釈天参道をとおり帝釈天の前を通って江戸川土手に向かいます。
“歓迎・柴又100K”の横断幕と両脇のポールにも歓迎の幕が。
自分は初参加だけど会場までの道は迷うことはないくらい簡単。まぁ人の流れに着いて行けば間違いないですけどね。

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土手に上がると既にたくさんの人が。
スタートは申告時間が早い人からグループ分けされていて10分間隔でスタートする。
自分は6組目のF組だ。
一緒に参加したUさんは自分よりも30分早いD組、Kさんは自分より20分遅いH組でしたが会場では合流できず。

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UさんのD組がスタートするのでそれを見てからF組の列に並んだ。
リュックを背負う人、ウエストバッグを装着するひと、何も持たない人とそれぞれの装備だ。
自分は記録を取るため、そしてUさん、Kさん、自分の位置を把握できるアプリをインストールしたスマホと雑誌の付録にあった熱射病対策に使えるタブレットだけをウエストバッグに入れてスタートした。
午前中は背後からの直射日光がキツイと思っていたので帽子には安全ピンを使って布を装着。
Uさんにもそれを数日前に渡しておいたら自分と同じく帽子に付けていた。

朝は雲もあって暑くなく、むしろ風があり涼しくてラッキーな感じ。

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スタートしてしばらくすると雲も無くなりピーカンに。
正面からの風が少し強いかな。

コースを進むと正面からの風がどんどん強くなってくる感じ。
20kmあたりから膝が痛み出してきた。ちょっとヤバイなぁ。
あまり気にしないようにしても痛い。
約30km地点でトイレに寄った。
その時に3人の位置を確認したら、いつの間にかUさんを追い越していたみたい。Kさんもスタートして順調っぽい位置にプロットされていた。
Uさんは近くにいるようだったので数分待ったら合流した。
なので一応記念撮影。(^^)
数分止まっていたので少し楽になった気がする。そのままリスタート。

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リスタートしてからやはり痛みはすぐ来た。だよねぇ~
誰かの背中に『痛くても死なない』と書かれていた。確かにそうだ!
でも痛いと足が前に出ないんだよぉーーっ!
スローペースで走っていたけど45km地点を過ぎたあたりでストップ。
コース上に座り込み一回靴を脱いだ。
そこで3人の位置を確認したりして、ちょっと休憩モード。
Kさんが離れた?
そう思っていたらどうやら体調不良で39.1kmの関門でタイムアウトだったらしい。

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再び靴を履いて走り出し、50km地点にどうにか到着。
予め作っておいたペースノートを見ると予定よりも遅いけど、思っていたほど遅くなかった。また関門の制限時間まで1時間ある。
半分の50kmを走って体力はまだあるのに膝が痛いよぉーーっ!
ちょっと休んでここでリタイヤしようと決めた。

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ここのエイドステーションでは水、スポーツドリンクだけでなく、うどんやトマト、キュウリ、スイカなどを提供してくれていたのでもれなくいただいた。
靴を脱いで木陰で休んでいた私。隣りにいた人たちもリタイヤだって。
奥さんや職場のマラソン仲間にもLINEでリタイヤすると送った。
でもまだ計測チップを返却してないなぁと思ってリタイヤ申告場所まで行ったらリタイヤ者の収容バスの時刻表が有って出発したばかりだったことがわかった。
このあとは1時間後かぁ....
まだリタイヤ申告をしてないので悩む。痛いけど悔しいし....って。

Uさんが50Km地点に到着。
「オレ、膝がダメなのでここでリタイヤする」と告げた。
でも関門時間まで20分近くあるのでリスタートは可能。

立ち上がると痛みが少し無くなった感じ。
次の関門は10キロ以上先の61.6kmだ。1kmあたり9分程度のペース??
行けるか??と思い始めてUさんと関門時間数秒前に関門を突破。すぐ後ろでゲートが閉められた。

この後、膝が何かに覆われているような状態で感覚も変だったけど可能な限り走って長い砂利道は完全に歩いた。

土手に上がった59kmの給水ポイントで水を掛けてくれる親子がいたので頭から2回水を掛けてもらいちょっと気合が入った。

体力はあるので最後はダッシュだぜ!
膝さえ痛くなければ全然走れるじゃん!最後の1kmはたぶん1kmあたり5分台前半だったと思えるくらい何人も抜いた。
そして61.6kmの関門で2分アウト。
もう完全に終わったので給水所で水を3杯いただいてしまった。それと梅干、ハチミツを塗った何か?をいただき、関門を記念撮影。
あーー、膝が痛い。
道路の縁石にしばらく座り込んでしまった。

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リタイヤ者の収容バスまで少し歩かないと。足を引きずりながらトボトボ歩いていたら大会関係者の車が来てバスの位置まで乗せてくれるとのこと。
ありがたい!感謝・感謝!
荷台だったけど歩くよりも楽です。膝はなんとなく痺れているけど。

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そして収容バスに乗り込んだ。
既にリタイヤした人が何人も乗っている。おっ、もう1台バスがいてそちらにもたくさん乗っている。ってことは関門時間前にリタイヤした人ってことか。

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約1時間かけてバスは柴又の会場に到着。
バスの中では爆睡モードでした。
39.1km地点で関門アウトだったKさんが声を掛けて来た。
「おーーっ、待っててくれたの?体は大丈夫?」と聞いたら近くの医者に行ったけど休みだったそうで、でもとりあえず大丈夫とのこと。
見た感じは元気そうだったのでちょっと安心した。後日医者に行くように伝えた。
ずーっと待っててくれたことに感謝!!
なので一応記念撮影。
二人ともガッツポーズだけど実は全然元気じゃない二人です。(^^;
Kさんがスマホで大会事務局が公開している計測区間が出ている記録を見ていた。
Uさんは60kmポイントを自分より40分あとに通過していた。
収容バスが到着するまでにはもう少しかかりそうです。

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3人そろったので先ずは歩いて銭湯に寄って汗を流した。
\460だったけど石鹸やシャンプーは無し。もちろんタオルも。
「ここの風呂は熱い」と、歩いていた人が教えてくれたけどマジで熱くて誰も湯船に入ってない。
完全罰ゲーム仕様だぞ。

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その後、近くのファミレスで食事して21時半にはそれぞれ帰路に。
疲れていたので千葉駅からグリーン車に乗ろうと思ってグリーン券を買って停まっていた電車のグリーン車に乗った。
でもJRで人身事故発生で走らず。1時間20分くらい運転見合わせたかも。
結局隣のホームに停まっている電車が先に出発するとのアナウンスに自分は移動したけどグリーン車が無い車両なので仕方なく普通席に座った。座れただけでもラッキー。
最寄り駅に到着してグリーン料金を返金してもらった。
午前1時に帰宅して、洗濯機を回しながら風呂に入ってそのまま寝ました。

RUNNETから速報値だけど記録が参照できます。
25kmポイントまでは1kmあたり5分台前半で走っていたけど、その後は急激にペースダウンしているのがわかった。

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膝の痛みはとても辛くて完走できなかったど、この経験から得たことはいくつかあった。

今回の反省点は膝が痛くて完治しない状況で自転車レースに参加し、さらに悪化した。
そして2週間後に膝が治ってないのにこのマラソンに出場してしまったところかな。

来年は参加するか??

参加するに決まっているでしょ!!

この大会、給水/エイドポイント、トイレなどは充実してましたね。安心して走れました。
そうそう最初の数か所で摂ったスポーツドリンクはかなり薄かった。
ちょっとこれではヤバイと思ったので持っていた熱中症対策タブレットを1つ補給。
持ってきてよかったよ。気休めかも知れないですけどね。(^^;

コース上の距離表記や5km毎の計測はいい。
スタッフの方々も一体感が有ったように思える良いイベントでした。

大会関係者の皆さま、選手の皆さま、お疲れさまでした!
そして応援や飲食物を提供していただいた沿道に皆さま、ありがとうございました!
とても楽しかったです!!
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