ペラコン2012結果発表~ゲームデザイナーを志す方に~ | 遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」

ペラコン2012結果発表~ゲームデザイナーを志す方に~

 去る8/20~22にパシフィコ横浜で行われた「CEDEC2012」のイベント、「ペラ企画コンテスト ~今年もガチバトル~」通称「ペラコン2012」の全作品と全審査員コメントを掲載した結果サイトを、やっと作り終わって先ほどCEDEC公式サイトに公開した。


遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」-PERACON2012:結果発表

 ペラコンは昨年から行われている、A4用紙1枚でゲームデザインなどの企画を競うコンテストだが、世界的に見ても、これだけの規模と作品のクォリティの高さ、そして審査員の素晴らしさを兼ね備えたイベントはない(らしいよ)。
 ペラ企画ことコンセプトシートは、ゲーム開発現場でフラッシュアイディアを企画書までは行かない体裁に書いたもので、第86位・石畑賞となった「男女ンsyncsyncsync」のような形式で十分なものだが、書類だけが一人歩きするようになるなら、ある程度のプレゼンテーション力が紙面に必要となる。

 そうなると奇麗なグラフィックが有利と思うかも知れないが、企画というものは「面白い」部分がダイレクトに伝われば、逆に余計なグラフィックが角を丸めてしまうこともある。


 こうなると見て評価する側にも、それなりの力量が求められるわけだが、ペラコン2012の審査員には、プロとしてゲーム開発に関わっているゲームデザイナーも多く、単純に順位だけで捉えるのは早計で、各作品に対してどのように評価されたかのコメントが、現場の価値基準にも通じている。


 ゲームデザイナーを志す学生諸君は、是非全作品をまず自分で評価してみて、その後に審査員のコメント読んで、企画の「面白さ」はどこにあるのかを勉強してほしい。また人に見せる書類の書き方という点では、若手プロでも参考になるコメントがたくさんあるので、暇な時にでも参照してくれれば幸いだ。