ドルアーガの塔【四つの刺客】第6話分析
ついに1期の12話に登場した参人衆四騎士が登場した。それ以上に数々の謎が明かされ、新たな謎も生まれた。
本登場がいきなり入浴シーンというマイト。「貴様、こんなもの、何のつもり」は1期9話でマイトの柩を開けたカリーのセリフ。マイトがミラーナイトと推測される所以だ。
ヴェールのようにまとっている半透明のコレは「触手」と呼ばれている。だが、ローパーではないので、独り触手らめぇはあり得ない。
改めてマイトとスペキュラ。
こちらがブラッドとアイス。
彼らはアンシャーが用意したスーマールの闇の鎧から作られたらしい。1期11話でのパズズのセリフでは、黒・赤・鏡・闇なのだが、実際には表1話のドルアーガ参人衆と同じ、青・赤・鏡・ハイパーのようだ。問題は誰がどれなのか?だが、ブラッドが血で赤、アイスが青というのは揺るがない。残り2つが問題。ハイパーをハイパワーで「力」とすると英語のmightでマイト。specularは英語で反射の意味があるのでミラー、こちらが本線。
ただし前述のカリーのセリフをコピーしているところから、マイトをミラーとする考え方もある。面白いことだが、脚本家の方々も聞いてみると意見が異なるので、この辺りは曖昧にしておいた方がよさそうだ。
もう遠藤は知らない!責任持てないと思うスペキュラ。ロボットだよ、ガトリング砲だよ、ジェットで空飛んでるよ、声も変だよ!
あんまりなので、スペキュラのセリフを分かる範囲で公開!
(来る?貴様)「拒否、早く来い・・・」この後、マイトがスペキュラと同じ声で「うるさいな!」と返している。
「やめろ!」
「見つけた」
(動かない)「それは違う」
「全て殲滅せよ」
「見つけた・・外した」
(冷た~い)「熱い・・だよ」
「目標をロスト」
「楽しい・・だよ」
最後の一言は後で、とりあえず台本にもこれ以上は書いていない。
マイトの触手は本人の挙動とは無関係に伸びて働く。グレミカの手下はほぼ全滅した。
幻の塔の構造が分かる。リージョンごとに1つの閉鎖空間となっていて、四騎士は次元の高いところに存在することができている。1つ1つのバブルがギル王の心象世界だとしても、四騎士はその間を自由に移動できるとしか考えられない。
さもないと、ニーバパーティーと同じリージョンに黄金騎士団の死体が大量にある説明が難しい。リージョンの繋がりが不確定だという可能性もあるが、扉を抜けると次のリージョンという連続性は確保されているように見えるから。
ニーバパーティーに関する謎も一気に語られる。パーティーはカーヤとニーバ、そして見えないけどサキュバスだけ。幻の塔へ入って10日ということは、中と外では流れる時間が異なる。ジル達が幻の塔に入ってからは同じ時間が流れているとしても、約20倍の速さで外の時間は流れているのだろう。とすると、ジルたちがもたもたしているうちに、ウルクで起こっていることは、相当なものになってしまう。
カーヤに食事当番をさせているくらい、この二人の間のコミュニケーションは浅いみたいだ。
ニーバの裸に対して何の躊躇もないカーヤだが、ギルガメス王が曾祖であること、つまりカーヤが王の曾孫(ひまご=孫の子供)は知られている。ニーバが王族に対してどんな気持ちを持っているのかはわからないが、恐縮している様子は微塵もない。
カーヤとのやりとりの中で強引に押し倒したニーバ。この二人の間に男女の関係はなく、征服欲から、あるいは自分の主張の正当性を証明するための衝動的行動だったに過ぎない。押さえられたカーヤも、それが運命であるなら諦めはついているのだが、涙が滲むのは別の感情があるから、それはジルへの気持ちであると考えるのが本線だろうね。
そんなカーヤの姿を見て萎えるニーバ。そりゃ萎えるわな、さっきゅんが見てるはず(笑)
神に対する疑念を表すシーン。死んで行くニーバの母親、容赦ない片羽に全滅するパーティー、この2つはニーバのイメージ。振り上げられた斧と首を差し出す司祭、その処刑を中止を神に祈るカーヤ。カーヤが神への不信を一瞬でも持ってしまったとも取れる。
一連の描写から、ニーバにとってカーヤは只の道具、カーヤにとってニーバは同じ目的で動いているだけの存在に過ぎないようだ。
新たな謎として浮かび上がったのがヘナロ。一人になった状態では、気配でスパイダーの幼生を踏み殺せるほどの手練であることを隠さない。動きに対して躊躇なく攻撃したのも今までのヘナロにはない行動、たまたまジルだったので元に戻ったけどね。
演じてる花澤さんだけど、ここまでの収録では「本当はデキる子なんだけど、今はおっとりした感じで」と言われ続け、いよいよこの回で「ここはデキるヘナロを出してください!」が登場。切り替えの難しい演技になっている。
ジルを問い詰めるヘナロ。その行動を決定する上で、非常に重要な質問であったにも関わらず、ジルはハッキリとしない。
ゆえにヘナロも中途半端な決心をせまられたようだ。このヘナロの顔は好きなんだけど、最近ヘナロの目が大きく描かれることが多くて怖い(笑)
ヘナロの真の目的は、このロッドが語っている。この光が四騎士に同調しているのは明らか。四騎士はニーバ達が幻の塔へ上がったのと同じタイミングで上がったにも関わらず、ニーバの10日間に接触することがなかった。彼らの能力を考えると、10日間も放っておくとは思えないのと、アバンでのセリフが「こんなもの、何のつもり」で始まっていることから、四騎士は幻の塔に上がったものの、コントロールが切れて全く活動できなかったと思われる。カーヤがZAPしたことで、幻の塔と下界との繋がりが断たれたからね。
ヘナロが、このロッドを幻の塔へ持ち込んだために、コントロール波を感知して始動したと考えると、ニーバの10日間に説明がつく。このロッドは四騎士を制御するためのものだろう。
ヘナロと接触を繰り返し、最後に角が光ってヘナロのロッドの光も強くなる。この時のスペキュラのセリフは「接続、接続」なので、もはやヘナロと四騎士との関連は確実。
次に考えるべきなのはヘナロが単に巻き込まれたわけではないとして、どの陣営に属して何をしたいのか?
まず四騎士はパズズが運んだものだが、用意したのはマーフなので、バビリム陣営、今は後を受け継いでるアミナの命で動いていると考えるべきだ。アミナは黒ギルを殺させないようにしているので、黒ギル抹殺のためにマーフが送り込んだ四騎士の回収、あるいはそれを使っての黒ギルの護衛が任務なのかも知れない。
ヘナロがヘッドギアを外さない、服装に余裕がないことから、ヘナロ自身が後発の人工戦士であることも考えられる。ターミネーターみたいな感じだね。もしそうなら、あれだけ大量に食べられるのも、そういう仕様だからということで納得がいくのだが、どうだろうか?
四騎士がスーマール由来のものだということから、パズズが持ち込んだことを知って、それを利用させてもらおうという旧スーマール派の人間の可能性もある。グレミカに拉致られたはずなのに、放置されていたのが作戦ということは十分に考えうる。もしそうならギルを始末する方向だろうけど、それに反する動きを取るのは、バビリムシンパのスーマールという新たな陣営があるのかも?
パズズと繋がりがあるのなら、ナーガルやアンシャーなどメスラムの神々の使いという可能性もある。神は出さない方針だったはずなので、神本体ということはないだろうけど、黒ギルを新たなドルアーガとして邪神の列に加える使徒はアリだな。
既にファティナやウトゥには疑われかけてるしね。次回の新事実に期待したい。
カイの力で楽しているというグレミカ。カイは本来の力を使えば、好きなように幻の塔内を移動できそうなのだが、はたしてどうなのか?とりあえず、バビリムナマコ味の飴はグッズとして舐めてみたい(笑)
アクラのチョークパワーがあらゆるシーンでグレミカを守る。この二人の関係は、メルトとクーパみたいなものなのだろう。まだまだチョークは能力を発揮するよ。
魔法矢を生み出す指輪に力をためているところ。アニメの中の世界観では、魔法はアイテムに込めることができるようだ。ファティナやウトゥの道具がカートリッジ式なのも、同じ理由だね。
魔法矢は指輪に込められた魔力を引き出して具現化させる。ニーバも同じような方法で矢を作り出しているに違いない。
多分、半分くらいは四騎士にやられてしまっただろうウラーゴン隊。すでにウラーゴンは存在が浮き始めている。
そんな中でクーパが見つけたのは・・・
何とグレミカの爆裂矢によって落とされたマイト。どんな状態なのかは定かではないが、ウラーゴン隊に加わりそうな気がする。OPでクーパと一緒に応援しているから、クーパと仲良しになるのかも。
マイトの目は前髪で隠れていることが多いが、ジルに攻められて瞬間移動でかわすところでは緑の目が見えている。
ジルがマイトの触手を掴んでマイトを引き落とす。ジルは確実に強くなっているね。
ファティナがスペキュラのガトリングからパーティーを守るシーン。攻撃用ではなく、シールドとしての利用もできるとは、ファティナの新たな一面を見たようだ。
同じく新たな一面を見せたのはニーバの近接戦闘能力。アーチャーのくせに結構やるね。とはいえ、こんな姿を見せるということは、相当切羽詰まった状況に違いない。
で、「イシターの復活」プレイヤーだったら鳥肌モノだったと思われるシーン。ニーバにカーヤが「ヒートボディ」を掛ける。この呪文は高熱化によって物理攻撃の力を大幅に上げるが、自らもダメージを受けるので、通常は使わない。超強力なナイトなどに対して、後先を考えずに使う魔法なので、今回は撃退に成功したかも知れないが、二人のダメージは深刻かも知れない。
1話の冒頭に出てきた建物だ。ニーバとの距離は確実に詰まっている。今回はバラバラに飛ばされなかったみたいだね。
ケルブは各地で情報を集めているようだ。ウルクの周辺地域でも、ギルの圧政は影響あるほどなのか。この後ケルブが何をするのかはわからないが、西部劇的展開なんだろうなぁ、と格好から予測する(笑)
メスキアの公開処刑。メスキアの人口を考えると、かなりの人が被害にあってるに違いない。既にメスキアから逃げた人も多いか、あるいは処刑されているのは逃亡者なのか?
エタナが何らかの決意を示したシーン。親衛隊の戦力がどのくらいだかわからないが、武力クーデターを起こすのかも知れないし、美肌パーティーを連れて、ジル達を追いかけるのかも知れない。来週は伊藤脚本なので、サラッと重要なことが語られることだろう。
次回はアーメイやカリーの姿を見ることができるだろう。だが、これは巧妙に仕組まれた罠という可能性もある。リンゴ?を投げ上げているかっこいい女の子はウラーゴンの副官クムの姉のキリエ。キャストは川澄綾子さん。
ヘナロの疑惑がどうなるのか?カーヤが残していった服の意味は?銭形のとっつぁんと化したウラーゴンの明日はあるのか?もちろん風呂当番はクーパっぽいなど、見どころたくさんです。