DVD分析138「選ばれた者達」
塔のシステムとして存在している2人、共に復活させた者を塔の上へと連れて行くのが仕事っぽいが、そこまでの立場の違いが認識の違いを生んでいる。
「イシター神に選ばれた者なのか?」というサキュバスの疑問に、違うと答えるカイ。覚悟を決め、全力で戦う人間は予想を超える力を発揮するということを言いたいわけだね。
もしもの場合、カーヤは一度だけと言ったが、その実力から事態を打開する力を持っていると気づいているのだろうか。近接戦闘では最も力を発揮すると思われるケルブが、カーヤを守っている。
これは作戦的に見て間違い。ジルが倒れた時にケルブが行くのであれば、ドルアーガにとっては各個撃破の対象となる。ここで負けたら後はないのだから、同時攻撃の最大努力をするべきだと思う。
クーパはメルトよりも状況変化を正確に読み取る。メルトの呪文は、当たればそれなりに強力なので、反撃のポイントを定めさせないように移動しながら、メルトに魔法を打たせるのは効果的だ。
ニーバのパーティーは、全員が攻撃的なので、こんなシーンでは戦力として勘定に入れられる。
圧倒的な戦力差では個々の力は通用しないが、同時多面攻撃で敵の部分を破壊するようにしていけば、徐々に戦力差は埋まっていくだろう。なんだか、モンスターハンターの戦い方みたいだな(笑)
イシターは人を選ばない、それは今も昔も。時々例外があるところが神の気まぐれで、原作は気まぐれの嵐だったんだけど、このアニメでは神の干渉は少ない。
ドルアーガをギルに倒されたサキュバスにしてみれば、ギルがイシターに選ばれた存在であった方が気が落ち着くはず。
でもカイは、ギルの力の根源は自分への愛だったと自慢する。多分このカイも、ギルに掛けられたドルアーガの呪縛から逃れることができないのであろう。
2人の目的が、封印を解いた者を塔の頂上へ連れて行くのであれば、2期の終わりにはまた出会うことになるのだろう。とりあえず、ニーバと共にサキュバスは先に幻の塔へ上って行く。
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