『DVD分析134「ファティナvsカーヤ」』

　このアニメにヒロインは誰だったのか？よく取り沙汰される問題だが、まぁクーパはいいとしよう、カーヤかファティナか？これは２期でもテーマの１つとなってきそうだ。

　ファティナのロッドを魔法で強化するカーヤ。ファティナは思ったより経験不足なようだ。もちろんオラクルと接触する機会はそうそうないだろう、カーヤほどの若さでオラクルというのも異常ではある。第９話でニーバとカーヤがチームになった時に、お互い相手の実力を理解していた様子だったことを考えると、ファティナは修羅場をくぐってきたわけではないと思えるのだ。

　そんなファティナは、よく考えずにまず行動するタイプ。第11話でのジルとのやりとりは、ファティナの中でジルの存在を大きくするのに充分だったという現れとして、ファティナはカーヤにつっかかる。よくある頭は悪い子と頭のいい子のやりあいパターンの図式だ。

　で、こんな状況や世間の荒波が初めてなのが、このカーヤの表情。この子は一体これまでどこに居たのか？よほどの世間知らずなひねくれ者でない限り、ここまで隠し事が多かったりしない。逆に、世間から隔絶された場所で純粋培養されていると考えるのが自然だ。

　そう仮定すると、この年齢でオラクルという飛び抜けた能力を持っていることの説明もつく。多分、生まれた子供を特殊な環境で英才教育する施設があるのか、ピッコロ大魔王が悟飯を育てたように、強力な導師が人外魔境で育てたか。後者の可能性が高そうだが、だとすると導師の最有力候補はハーサグかな、あの人半分神みたいなものだから(笑)