やってもうた。

仕事でミスを出してしまいました。

1万5千部、全部刷り直しです。

人件費を考えると赤字です。

あれだけやって、利益ゼロです。

アホすぎて、涙も出ません。

悔しくて、吐きそう。

 

冊子には必ず表紙と裏表紙があります。

今回の制作物は、その表紙と裏表紙のカラーリングが異なっていました。

表紙は大半が白で、その上にデザインが載っている感じ。

そして、裏表紙は、全面に色を載せ、部分的に白抜きになっていました。

これがイカンかった。まさか、まさかの事態を招いてしまいました。

 

納品時、制作物は重ねて納められます。

そのとき、上の裏表紙の色が、

下の表紙の白場にこすれて移ってしまいました。

ほんの少し。だけれど、お客様がNGといえば、NGです。

印刷前にこのリスクに気づいて、ニスを引いたけど・・・

それで私はイケルと踏んだけれど、ダメでした。

あの時、安価なニスを選ばすに、

ちょっと無理してマットPP(加工の一種)を選んでいたら。

タラレバ論は意味がないけれど、悔やしくて、

これが本当のこととは思えない。

 

親友の結婚式の2次会を辞退してまで臨んだ案件でした。

スタッフとコンペ当日の早朝まで粘ってカンプを仕上げた案件でした。

コンペに勝ちに行って、勝ち抜いた思い入れの深い案件でした。

いろいろあって、スタッフと裁判沙汰まで起こした案件でした。

今までで最も凄いといえる、渾身の一枚(写真)が撮れた案件でした。

これまでの編集マン人生で、一番でかい案件でした。

 

一緒に働いてくれたスタッフさん、本当にごめんなさい。

しょぼいディレクターでごめんなさい。

全部、全部、潰してしまいました。

明日から、また出直します。

何度でも出直します。