◇◆がんばらなくていい!◆◇
鈴木真奈美さんのブログに、東京マラソンの参加者とほぼ同じ数の方が自らの命を断っている、という話が書いてありました。
実は、日本の自殺者数は、1998年以来、毎年3万人を越えています。
去年、大震災で突然に理不尽に命を奪われてしまった方が2万7千人ですから、それをはるかに上回る方が、毎年自らの命を断たれている… それがいまの日本の現実なのです。
どんな想いで自らの命を断たれていったのか…
そのことを推し量ることもできませんが、その方の苦しみ、そして残された家族や友人の悲しみを想うと、なんともやるせない気持ちになります。
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実は私、6年前に拒食症になりました。
仕事のこと、子供のこと、経済的苦境、そんなことが一気に重なり、気がつけば全く寝られない、食べられない。。。
半年間で17kgやせて。気がつけば身長165cmで体重が40kgを切って、骨と皮だけで、生物室においてある骸骨の見本みたいになってました(笑)。自分の身体を見るのが気持ち悪いぐらい…
(いまはその片鱗もありませんが(> <),,,)
食べること、寝ること、って生きる基本ですよね。
だから、いまになって思えば、たぶん心のどこかで、自分を消滅させたいと思っていたのかもしれません。
その頃のことを人に話すと、どうやって乗り越えたんですか?とよく聞かれます。
家族はすごく心配して心療内科に行けって言われたけれど、自分では病気じゃないと思っているから、断固行かなかった。
じゃあ、どうやったかっていうと明確な答えはないんですけれど。
一つはね、がんばるのをやめたんです。
自分で言うのもなんですが、私は真面目で、何か問題が起きても、何もかも全部自分で抱えて、極限までひたすら頑張る人でした。
何か問題が起こったら、これは私自身の宿命で、原因は自分にあるんだから、私ががんばって変わっていくしかないって。
そうやって自分に、はっぱをかけてムチ打って、ひたすら走ってきて、気がついたら心が折れちゃった。
で、自分って、こんなに弱かったんだ。だめだったんだって初めて気がついた。
だから、もうがんばるのはやめよう、って決めました。
それとね、このまま死んだら、私の人生、まるで「おしん」みたいだって。(これはNHKの朝のドラマで、次々に襲ってくる不幸にひたすら耐え続けるおしんという女性の話です/これはある年齢以上でないと分からないと思いますが…汗;)
死にきれないって思ったの。
じゃあ、もう一度、死んだつもりで生き直してみようと。
いままで、親のため、家族のため、子供達のためにがんばらなきゃいけない、ってがむしゃらに生きてきたけれど、
これからは、自分の人生を生きようと思ったんです。
「私はいったい何者なのか」
「本当の私は、なにをして、どう生きたいのか」
こうあるべき、ではなくて、なにがしたいか。
そのことを自分の心に問いかけてみました。
いまは、この仕事を通して、私と同じようにいっぱい重たい荷物を抱えて一人でがんばってしまっている
人の、心に寄り添うことができたら、と思っています。
去年亡くなったS・ジョブズの、スタンフォード大学でのスピーチを、へこむといつも聞いています。
( youTube の動画を貼付けたいのだけど、やり方が分からないから良かったら自分で検索してくださいね)
人生折り返しを過ぎてから、やっとそんなことに気づいたから、毎日が貴重です。
大げさだけど、明日死んでも悔いがないように、って思って日々を過ごしています。
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君たちの時間は限られている。
だから自分以外の他の誰かの人生を生きて、無駄にする暇なんかない。
ドグマという罠に、絡め取られてはいけない。
それは他の人たちの考え方が生んだ結果とともに生きていくということだからね。
その他大勢の意見の雑音に、自分の内なる声、心、直感を、掻き消されないことです。
自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、
もうとっくの昔に知っているんだ。
だからそれ以外のことは全て、二の次でいい。
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生きていると、いろんなことがあるけれど、たった一度の人生、
誰のためでもなく、自分のために、あるがままの自分で、自分らしく生きられたらと思います。
みなさま、今日もいい一日でありますように!