「ねえねえ!お花見行こうよ!!」
ジェミーが登校中、こんなことを言い出した。
「そういえば、ちょうど満開だね。」
リブが近くの桜の木に目をやって言う。
「でも、近くにお花見できるような公園なんてないよ?」
アリエラが言う。
「学校の屋上だよ。すっごいよく見えるんだよ!お弁当買って見に行こう!!」
基本昼食は食堂でとるが、食堂で売っている弁当を買えばビオトープや屋上で食べることもできる。
「まあ、たまには屋外昼食もいいかな。ダッシュでお弁当買って屋上に一番乗りしよう!」
レオンがいうと、みんなが声を揃えて「オー!」と言った。


そして、待ちに待った昼食の時間。
「いい天気だね。雨が降りそうだけど。」
リブが言った。
空は曇り。どこがいい天気なのだろう・・・?
「どこがいい天気なの?いい天気って、『晴れ』のことじゃないの?」
アリエラがもっともなことを言った。
「や、だって、いい天気っていうのは『自分にとって都合のいい天気』のことでしょ?私は涼しいのが好きだから、私の『いい天気』は曇りなんだよ!」
リブが人差し指を立てながら言った。
「うん、そうだね。でも、基本は晴れなんだよ。」
アリエラが適当に受け流した。
その時、ザーーーという音が聞こえた。
「うわあ、雨だ・・・。最悪・・・・。」
ジェミーが窓を見ながら言った。
4人は仕方がなく、教室で弁当を食べてお花見らしい事をすることにした。

教室で外を眺めながら色んな話をしてると、開けっ放しの窓から冷たい雨と桜の花びらが入ってきた。
「やば、閉めないと・・・。」
リブが窓に駆け寄り、窓を閉めた。
「きょーしつのまーどかーらさくーらとあーめー♪」
「やめ、ジェミー。なんか虚しくなる・・・。」
歌ったジェミーをレオンが止める。
「卒業式で歌ったなー。」
アリエラが遠くに目をやる。
「「ふわりてのーーひらー心ーにーよせたー♪」」
いつの間にかリブとジェミーが一緒に歌っていた。
桜の雨の元、皆でお花見するはずだったのに、本当の雨が降りってしまったが、そこそこ楽しかった。
「次回は晴れがいいね。」
レオンがいうと、ジェミーが頷きながら「そうだね。」といった。