そんなに清く正しく美しくは生きれないようだ。
これまでのことを振り返ったり、
自分を見つめたりすると、
自身の生命の汚い部分に気づいてハッとなる時がある。
そして、自分で自分が怖くなる。
他人から馬鹿にされやしないかと怯えるのは、
自分が他人を馬鹿にするから。
他人が私に飽き飽きしてないかと敏感になるのは、
自分が飽きやすいから。
こうして色々考えてると、
他人は自分を映す鏡だっていう話は
全くもってその通りだなと頷ける。
こうして色々考えてると、
「世界で私ほど汚い人間はいないだろう」
とかいうとんでもなく悲観的な思いに至りそうにもなる。
だけど、いや、だからこそ
自分に言い聞かせる。
悪いところがない人はいないように
良いところがない人もいないんだよ、と。
そして願う。
いつか、「ありのままの自分を受け入れる」というのが
一体どういうことなのか。
それが分かるような大人になれるように、と。
そしてぼんやり思う。
美しく生きるというのは、
汚れを知らずに生きるということではないんじゃないか、と。
