イギリスはロックダウン中だ。これまでの平和な人生な中、普通の生活ができないという不便は初めてだ。先進国に住む人達は殆どがそうかもしれない。そんなこんなで2週間経ってみて気づくこともいくつかあった。ロックダウンで人々は家にいるのだが、犯罪は全くなくなっているわけではなく、逆に家庭内のいざこざが警察沙汰になる犯罪も増えているそう。また、ロックダウンなど関係のないジャンキーなどの人達やギャングなどが警察の監視の隙間で街をうろうろしていたり、人目がいつもよりないため、治安はロンドンも悪くなっているのかもしれない(もともと治安の悪かった他の都市よりはかなりマシだとは思うが)。
私たちはというと、幸い家族全員趣味があるので意外と家に缶詰なのを楽しんでいる。子供達も今までは学校と習い事で結構忙しかったのが、時間があるので思いっきり自分のしたい事をしている。大人はというと、確かに子供がいないという瞬間がないので、一日へとへとにはなるのだが、時間の配分を大分上手にできるようになってきた感じだ。少しずつ自分の時間を作れるようになってきた。人間、慣れれば何とかなるものだ。家庭内暴力などのニュースを見ると、きっとこの人達には趣味とか生きがいがないのかもしれないと思った。もちろんそんな単純な理由ではないとは思うが、同じメンバーで常時鼻を付け合わせていると衝突するのが当たり前だ。それを遮断して自分の世界に入れるような趣味などを持つことが、つまり自己満足できる術を持つことが、心の健康を保つのに本当に大事だなと思った。自然を守ろう、継続可能なサステイナブルな生活を目指そうなど、エコの活動も近年活発になってきている。地球レベルで大きく見たらそうかもしれないが、個々の内面についてもサステイナブルなことがきっと大事なのだと思った。2週間ロックダウンしてみて、生活の変化に戸惑い、今やっと少し余裕が出来てこれを書いている。