なぜだか
どうしてなのか
私は何をしても目立ってしまう

目立たないようにひっそりこっそり生きていたいのに、気がついたら真ん中にいて注目されていたり
蚊帳の外にいたいのに引っ張り込まれたり、巻き込まれたり


注目されてもたいして良い事がある訳ではなく、寧ろ苦しい事のほうが多い
目立って私の性格には合わない
20代の時に気がついた


だから早く結婚して家庭に入って社会から切り離されたかった
誰かに守られたかった

だがしかし、16歳から1人で生きてきた私は、男性に守られて愛されてぬくぬくと生きていく事には不向きだった(笑)
頼りなくてもどかしくて
『あーもう、なんでこんな事もできないんよ!
あんた世間舐めてんの!?』
って毎日イライラしてた

子供が産まれても、僕ちゃんで、ママに甘えて、優先順位を間違える旦那に
『何よりも子供を優先しろよ!お義母さんに貸してあげたお金は子供のミルク代じゃ!!』

子供といる時間を削って働きに出たのに
お義母さんに預けて遊びに行ってるって何?
てか、お義母さんも託児所に預けてパチンコってどーいう事!?

何の為に可愛い盛りの子供を旦那に託して働いているのか
悔しくて悲しくてたまらなかった

私が必死で働いている時に遊ぶ旦那達をたまたま見かけた友達が私に真実を教えてくれて、私に見せてくれた

散々遊んだ後に焼肉…
その後子供を託児所に迎えに行ってたなんて

暖かい家庭に飢えていた私は
(私が頑張ればきっと!)という
願望に囚われて何も見えてなかった


『別れよう…』
そう決めて居心地の悪い実家に身を寄せて必死で働いた
知らないうちにできていた私名義の借金返済と子供との未来の為に

養育費は1度だけもらった
いや、 ぶんどった

でも、その時の旦那の自分が可哀想アピールが吐くほど嫌だったからその後は貰わなかった


この子は私の子供だから
他の誰の子供でもなく、私の大切な家族
だから私が自分の力で育てて行くと強く誓って


実家に身を寄せていたけれど、それも限界が来て
私は子供を連れて家をでた
2人で慎ましやかなマンション暮らし
職場から近く、交通費もいらない、好立地だった

それから約3年がむしゃらに働いた
働いても働いても減らない借金を返済しながら子供といられるほんの僅かな時間の為に必死で

気力は誰にも負けないのに
とうとう体に限界がきてしまった

30㌔そこそこの体重までいつの間にか落ち
まるで、ゾンビのようになっていた

そんな時に1人の男性があらわれた
毎日毎日送り迎えを強引にして
毎日毎日何かを手伝ってくれた
頼みもしないのに、迷惑だと断っているのに

毎日毎日愛を囁く男性に
毎日毎日お断りの言葉を呪文のように返していた


そんなある日
その男性は私に
『もう、働かんでいいよ。子供のそばにおってあげ?』
とプロポーズをしてきた

何よりも子供のそばにいたかった私は心は揺れた
でも、断った
それでも、毎日毎日めげずにプロポーズをしてきた
私は根負けして彼のプロポーズを受ける事を承諾した

これで子供とずっと一緒にいられる!
胸が踊った

だけど、そうは問屋はおろさないってね
私の男選びはとことん…