5月11日・12日に開催された、ひの新選組まつり。
パレードや天然理心流の演武など、本祭は12日のようでしたが
休みが取れた11日に行ってきました。
天気は生憎の雨でしたが、新選組にまつわる資料館やゆかりの地には多くの人が来ていました。
まずは、土方歳三資料館へ。
入口には土方さんの銅像がありました。
資料館正面には、生家にあった大黒柱や長者柱が梁や柱として残されているそうです。
展示されている資料はどれも貴重で興味深いものばかり。
試衛館時代に使っていた木刀、石田散薬を行商していた時に背負っていた薬箱、
「誠」の文字が書かれた新選組袖章、池田屋事件にて土方さん着装の鎖帷子や籠手、鉢金。
直筆の豊玉発句集や京都から送られた様々な添状。
生家の模型も展示されていました。
そして、ひと際オーラを放っていたのが土方さんの愛刀「和泉守兼定」。
こちらは期間限定の展示だそうで、毎年新選組まつりの時期にお目にかかれるそうです。
右側に写っているのが、土方さんが上洛する前に武士になる決意を込めて植えた矢竹だそうです。
今もこうして生茂っているんですね。
こちらは天然理心流で使われていたとされる木刀(複製)。
上は三代目近藤周助仕様。
下は土方歳三仕様。
長さは同じくらいですが、太さが全然違う!
土方さんの木刀はとっても重いです
そして、そのまま石田寺へ。
墓所の入口には「土方歳三義豊之碑」と記された立派な顕彰碑がありました。
行った5月11日は土方さんの命日。
石田寺にある土方さんのお墓には、たくさんの参拝者と献花が手向けられていました。
私も、僭越ながらお参りをさせていただきました。
こちらのお墓は、土方さんにゆかりある地の土を骨壷に納めている引き墓だそうです。
確かに、彼の埋葬は色々と諸説あってはっきりとは解っていないんですよね。
お次は日野市立新選組のふるさと資料館へ。
こちらにも、新選組の歴史に関わる沢山の古い資料が展示されていました。
戊辰戦争、函館戦争などの戦にまつわる海戦図や使われた銃、弾薬。
沖田さんや近藤さんの書状など。
他にも甲州道中日野宿や幕末維新などの資料も数々展示。
天然理心流剣術などの資料もありました。
こちらでも、木刀を手に取る事ができます。
重さ1.6kg!!
片手ではとても持てないくらいに重々しいです(><;)
期間限定展示は白虎隊自刃図。
新たに発見されたものは、当時の状況や隊士の軍装などが忠実に描かれている
とっても貴重な資料との事で、全国初の展示だそうです。
来た道を辿って、日野駅近くにある宝泉寺に向かいます。
こちらには、源さんのお墓があります。
駐車場に面して建てられているのが、「井上源三郎之碑」と記された顕彰碑。
奥に井上家の墓所があり、源さんの墓碑があります。
こちらも多くの献花と参拝者が。
「新選組六番隊長 慶応四年一月四日 鳥羽伏見の戦のおり淀堤千両松にて戦死」
そう記されている石碑を見た瞬間、こみあげてくるものが…。
宝泉寺でも、僭越ながら参拝させていただきました。
そして、甲州街道に面している八坂神社へ。
行った日は特別な行事がなかったので、写真だけ撮らせていただきました。
12日には、ここで天然理心流の演武披露や奉納されている剣術額が限定公開されるとの事。
うぅ~拝見したかった…(TωT)
八坂神社から少し歩いて、井上源三郎資料館へ。
場所が住宅地の中にあるので、ちょっと迷いました(^ー^;)
こちらはご子孫の方が生家にある土蔵を改造されて資料館を創立されたそうです。
浅葱色のだんだら模様に朱色の「誠」が目を引きます。
ここでも多くの貴重な品々の展示が。
源さんの天然理心流剣術の免許や木刀、生家で使われていた囲炉裏の枠、
近藤さんが京より贈ったとされる「大和守源秀國」。
書簡なども多数あって、更に新選組に想いを馳せながら拝見しました。
見学後には、井上家の方が温かいお茶を淹れてくださいました。
雨が本格的に降り出してかなり冷えていたので、とっても有難かったです…(´□`。)
更にはお茶菓子まで…!
本当にありがとうございました、ご馳走様でした(*^▽^*)
来た道を戻って、甲州街道沿いに進むと見えてくるのが日野宿本陣。
日野市指定有形文化財です。
江戸時代に定められた甲州道中の宿場のひとつで、
当主であった佐藤彦五郎がこちらの一室を「佐藤道場」として開いていたそうです。
道場があった長屋門は、大正時代にあった火災被害で現在はないとの事。
この道場に土方さんや源さん、後に近藤さんや沖田さんが出稽古に来て剣術修行に励んだそうです。
18畳の広間から始まり、10畳の玄関の間・6畳で連なる控えの間・茶の間や仏間など。
廊下からは中庭を拝見できます。
本陣で使用されていた茶器や盥、枕なども展示されていました。
お土産として販売されている新選組に関する書籍も豊富です。
江戸の趣きが充分に感じられる文化財として、いつまでも残して欲しいと願います。
甲州街道を挟んで向かいにある日野宿交流館でも、沢山お土産品を取り揃えてました。
飾られていた暖簾がとっても格好良くて…
迷った挙句購入は控えたのですが、やっぱり買っておけばよかったかな…とちょっと後悔。
最後に向かったのが、佐藤彦五郎新選組資料館。
普通のお家のような外観だったので、少々わかりづらかった…(^▽^;)
こちらの資料館では、彦五郎が新選組の面々と深い繋がりがあった方ともあって
とっても身近に感じられる展示が多かったです。
土方さん愛用の鉄扇や龍笛、愛刀の「越前康継」、お姉様に贈った京土産の茶器。
山南さんの死を知らせる沖田さん直筆の書状。
甲州勝沼の戦いで使用された、彦五郎の太刀。
特別展示は土方さんの小姓・市村鉄之助が届けた、土方さんの肖像写真と
近藤さんが持参した自身の写真。
「われ、日野、佐藤に対し、何一つ恥じることなきゆえ、どうかご安心を」
鉄之助が写真や毛髪・刀などを届けた際に伝えた土方さんの伝言だそうです。
1日かけて巡った日野では、たくさんの新選組の歴史に触れる事ができました。
とても充実した1日で楽しかったし、感慨深いものがありました。
またいつかじっくり廻りたいと思うとともに、京都や会津、函館にも足を運びたい!と改めて実感。
ひの新選組まつり、また来年、今度は本祭に参加したいです(^-^)/
購入したお土産品
沖田さんのクリアファイル、土方さんうどん、浅葱色に誠の文字の金太郎飴、
「新選組」「誠」と書かれたミニ提灯型ストラップ。
可愛らしい箱に入ってるのは歳三まんじゅう。
土方さん(洋装)にはこしあん、沖田さん(和装)にはクリームと味違い。
購入はしなかったのですが、土方さん(和装)と斎藤さん(和装)もありましたよ~。
本当はもっと欲しいのがあったんですが…
事情により断念