絶景のカフェ

絶壁に立つ
絶景のカフェにて
-+-+- in Shizuoka -+-+-
このカフェに来るのは
およそ22年ぶりだった。
当時はサザンの
「真夏の果実」が流行っていたせいか
このカフェの記憶は
夏の色だった。
それから随分年月が過ぎて
このカフェが
どこにあったのかも思い出せず
存在すら忘れかけていた。
遠出したついでに
偶然選んだ道沿いに
このカフェを見つけた時は
なくなっていたと思っていた
懐かしい写真を見つけた時のように
心は懐古した。
20年前は満席で
窓側の席には座れなかったが
今回はお客さんもまばらで
店員さんは
窓側の席を用意してくれた。
若いころ見ていた海は
いつも夏の海だったが
今日の海は冬の海。
人生の年月が過ぎて
深みも痛みも増すように
冬の海の色もどこかしら
切ない色だった。












